というか、一体成型の前頭部はこのブログの読者諸兄にとっては好ましくない部分でしょう。思えば、もう2年前になる発売当初から(あぁ、オリンピックと同じ頻度なんですよ! Cityサブジャンルとしてのレゴトレインの悲劇!)、改良というかアレンジは試みられてきました。運転席を上に乗せてVSE風もあり、そして王道はドイツのICE3風。
これは決定版になりましょうか?

Flickrより。
https://www.flickr.com/photos/126366721@N08/sets/72157646669944185
撮影の舞台が良すぎるのはさておき(笑)。
(以前も記事にした、ドイツの野外運転レイアウト。羨望!)
あの60051がここまで、化ける。
帯パターンを変え、トレインプレートを白のものに。
そして前頭部は自作シール。しかし、不適切な使い方ではありますまい! 言うまでもなく「DB」マーク。
車両の雰囲気は、60051らしさを保っています。パンタ位置は「確信犯」かも知れません。

作品名は飽くまで「ICx」ですので、ICE3に似せることよりも寧ろ60051を如何にリアルなICEシリーズに見せるか……を意識しておりましょうか。
おかげで、自然な、無理のないアレンジにもなっています。マニアの作品ではなく、レゴの製品的な。それも対象年齢やコストの制約のあるCityカテゴリの。
記事の表題ですが、「60051がこうだったらなぁ。」という雰囲気そのもの。
これなら一体成型前面でも必然性は高かった……のかも知れません?
(いや、それでも#7938のような自分で前頭部を作るほうが良いけど!)

このアングルからだとシールのパターンが分かりますね。
窓のつなぎ方もポイントです。
地味に効いているのが床下機器を黒にしたこと。引き締まって見えます。

何かに似せようとして、或いは似ないようにしてデザイン。
それが失敗してるような印象を受けなくもありません。
この製品がイケないというよりは、レゴトレインの製品ラインナップが余りに貧弱、かつ新製品頻度が低すぎることに問題があるような気がします。幾つもある中にコレなら問題もないのですが……。「これしか無い」に近いですからねぇ。
他ジャンルだと成立する「製品を素組で、或いは箱のままコレクションする趣味」が成立しないレゴトレイン。この問題は深いです。