dumi様も 製作中です。8幅で、8620形。
1C車軸配置の旅客列車用というよりは中型の万能機。大正時代の古い機関車でありながらも、その使いやすさから1975年の蒸機終焉まで活躍続けました。
また、58654号は1988年よりJR九州で動態保存されています(豊肥本線・肥薩線)。
英国風とドイツ風の混ざった優美さもある形状は、後世の近代機とは違う魅力があります。マッチョなではなくエレガンス。個人的には日本の動態保存機の中では一番好きな機関車です。

製作中の1カット。炭水車及び、缶胴。
6幅派として唸らざるを得ない、8幅ならではの狭軌感・存在感! 炭水車だけでそれを感じさせてしまう。蒸機と8幅の相性の良さ!
丸みの強い缶胴。約6ポッチ直径か? 綺麗な円筒をバランスよく使えるのは8幅のメリット……になりそうな予感なのです。


LDD。やはりラージスケールならではの、実車の印象に近いモデリング。
6幅の機関車に直径6の缶胴を載せてしまうと悪い意味でマッチョな機関車になってしまいますが、8幅前提ならこのバランスは理想的なものに。
ランボードと足回りの位置関係も理想的なものになりましょう。
スケール通りの「狭軌」ではありませんが、十分に「狭軌」感はある。ロッドが外にはみ出さないのもメリットですし、メインロッドに繋がるシリンダもまた8幅だと自然な感じ。
なお、デフレクタ(除煙板)なしの姿。
ごまかしが効かず、機関車の「素」がでる分難しいんですよね。無論、「素」というか馬脚を顕すなんてことはありません。

動輪サイズと車体サイズのバランスも良好です。車輪は首振りなど無しの固定のようで、先輪と第三動輪のみがフランジあり。ただ、この固定軸距だとカーブクリアできない可能性ありますから、先輪と第二動輪をフランジ有りにするような調整が必要かもしれません。この場合、機関車後部は大きく左右に振られますので、炭水車との連結は通常の連結器では耐えられず、テクニックアーム等になります。

バックビューもまた魅力。キャブが8620らしいバランス。キャブ裾は所謂「S形」の方ですが、これはトップナンバー8620号を参考にされているからとのこと。58654号だと別の形状、所謂「乙形」になってきます。後者のほうが8620形では主流でありまたレゴでの制作は難度下がりそうでは有りますが、少数派のSキャブへの憧憬もありますよね。
8620形は活躍が大正から平成というか現代まで。地域は九州から樺太まで。貨車も客車も曳ける。模型的にも使いやすい機関車。
足回りはもう少し検討詰める必要ありそうですが、完成が楽しみですね。