http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=562830
JR西日本のキハ120形は1991年から投入されたNDCタイプの軽量気動車。
この種の気動車の寿命はそれほど長くはない。他JR各社や3セク各社ではリプレイスの対象ですが、JR西では2016年現在では廃車もなく、また置き換え話もありません。
賛否は分かれる車でしょうが、オールロングシート(0番台)を早期にやめてセミクロス(但しロング多め)の300番台を基本にしたところは褒めてよいのか。最初は省略してしまい苦情の多かったトイレもあとづけしていますし。
趣味的観点から言えば、「初期NDCの生き残り」「レールバスの面影留める車両」として希少性、そろそろ出てくるのかも知れません。
レゴ的観点で申せば、地域ごとの個性的な配色は楽しいものでしょう。
1両から楽しめるのは気動車の本分でもあります。
制作されたのは、岡山地区向けの300番代車。同車は大糸線に転属し、そのまま使われてもいるため大糸線色とも云えましょうか?
前面は少し傾斜。そこに飛び出す形で貫通路。
傾斜部分は少し傾け、貫通路部分は下半分を横組にして幌枠を表現。上半分は思い切って2x2の窓にしています。精細な感じも、またパーツの持ち味も活かしてる処理です。
ステンレス車体に橙と赤の帯。派手に見えて落ち着いて見えるのはレゴのカラーパレットの良さでしょうか。
屋根肩はポチスロ。やや角ばったNDCにはベストに思えます。屋根上では排気筒が良いアクセントに。
側窓は2x2パネルがベストチョイスでありましょう。サイドサポートの有り無しはどちらが雰囲気出るかしら。窓枠はがっちりあるのでサポートありで正解か?
バスっぽいガラス面の大きな折戸。
実際バス用部品の転用っぽいのですが、あの時代のバスも今やそうそう見かけませんので(笑)、その意味で貴重なもの? 縦長のガラス処理が凄くそれらしい。
反対側側面。
トイレをあとづけしているため、窓埋め箇所あり。ここに2x2の灰色のパネル?を入れてるのはちょっと芸が細かい。理想を申せばここだけ旧灰色等を使えば良い意味での違和感が演出できるかもしれません。ステンレス車は窓埋めすると「痕」が残り、それを表現するのも模型的には楽しいんですよね。
床下がまだ未実装なのは惜しまれます。
でも、床下無くてもここ迄完成度があるのも、この作品の一面でもあり。
完成、期待しております。
この種のローカル線用の軽量気動車。
特急列車や高速貨物の長大編成が行き交う大規模運転会では出番が限られてしまいそうに見えて、実は駅構内に留まってると思わぬ現代的リアルティにも繋がりましょう。良い雰囲気、出せるかもしれません。実物も車齢20-25年。地域に溶け込み、馴染んだ存在になっているのですから。