
南海2001形は先に2017・2018号の仕様(大窓・ミニスカート)を制作しました。上の写真の2両目です。
ですが、初期車の重厚なスタイル……小さな窓に、弧を描いた前面カーブ、深い屋根……もまた魅力的。
「南紀直通列車」を意識すると3-4両編成は必要なので、もう1両は初期車と決めていました。設定年代は先に造った2017号がツートンカラーなので、ダークグリーン1色との混色見られた1960年代末くらいの感じ。
写真リンク(「南海旧型電車の系譜」及び「南海電車の思い出」より)
2001形 昭和4年形
http://trezom.cocolog-nifty.com/photos/nakai/200481965.html
2001形 昭和4年形(2007号 ツートンカラー)
http://trezom.cocolog-nifty.com/photos/br_steam_/nankai2001last.html
2001形 2018号(大窓グループも引退直前はツートンカラーに!)
http://trezom.cocolog-nifty.com/photos/br_steam_/20141571970.html
(積年の疑問がやっと解消!)

完成してみると、ダークグリーン1色の古典電車の魅力に(我ながら)惚れ惚れ。
未だコスト的に優しい色ではないですが、そのへんの妙なコスト意識も吹き飛びますね。
コストというと、二段窓の表現は理想は上下とも1x1ブロッククリアですが、未だ高価なため、上半分は1x1プレートクリアで代用。こっちのほうが安いのです(笑)。
窓枠はニス塗りだったと聞きますが、レゴでの再現は未だ不可能。

前面は折妻で、且つ深い屋根。重厚にしてエレガント。南海は常に幌がつくので、まとめやすいのは助かります。
余談ですが、この応用で旧型国電の半流線型(モハ43等)もできちゃうかも。
前サボは「南紀直通」。雰囲気の合うプリントタイルあって良かった。

全長は30ポッチ。20m級電車の表現としてはやや短いのですが、窓割の関係で已む無く。電車のドア間窓の枚数が奇数か偶数かって、印象を左右するのでアレンジの際は気を使う……。

3両編成。やや「南紀直通」に近づいた。
各車の形状バラバラなれど、何処か纏まりがあるのは不思議なもの。


前作の2017(2018)の方を先頭に。
昭和11年形の大窓車もツートンカラーの写真(2018号)を見て安堵。嘘タイプでは無かった。今回の昭和4年形とどっちが良いかは甲乙つけがたし(笑)。
2001形、まだ他にも形状はあります(戦災復旧車や戦後型など)。ただ、色的には苦しい題材なのは変わりありませんが。それでも編成を変えて遊べる楽しさはあり。

そして、サハ4801側を最後尾に。
電車(気動車)が客車を曳く事例は南海に限りませんでしたが、やはり味のある情景になります。1両のみの客車故、予備車のオハフ33等はよく借り入れられたとのこと。
こういう列車では、電動車の2001側は一般席車、南紀に直通するサハ4801は座席指定車として扱われたとのこと。1960年代後半は難波を夜出て、翌日午後に戻ってくる運用だったらしい。他にキハ55の同型車(キハ5501)がまとまった数存在し、実は南紀直通はそちらが主力。サハ4801の運用は1972年で終了しましたが、キハ5500形の方は1985年まで活躍続きました。
……381系併結用の後継車が生まれなかったのは残念でなりません。
繰り返しますが、ダークグリーンの車両って美しい!
昔は使える塗料の色が限られていたので、南海に限らず名鉄・近鉄・京阪、関東では東急がこの色だった。中小も含めるともっともっと。
未だ供給に恵まれた色ではありませんが、改善された暁には夢見てしまうのでした。