しかし、よく見ると見慣れた部品や手慣れた表現が見える。
何より素晴らしいのは、この種の展示物ではありがちな肥大化もなく、ミニフィグにも6幅の電車にもしっくり来る心地よいスケール感!
10月31日「えいでんまつり」でお出ましの予定です。
元画像はFlickrへ(この記事では解像度落としているので、是非元画像を!)

真正面。出町柳駅は叡山電車の京都市内側の基点。
今は京阪がここまで伸びていますが、1989年までは孤立したターミナル。
しかし、1978年までは京都市電とは接続していた由。
三条まで京阪で、そこから市電で出町柳へ。そんな時代の駅舎です。
なお、現在は原型の木造の上に鉄骨の現代風な装飾が行われています。
その改造は1988年ころだったと思うのですが、あの頃はそうした近代化が未だ良しとされていたのでした。
ただし、ホーム側からは原型を留めているのが分かります。至る所が古風な佇まい。いや重なる時代の地層がさらに魅力を増しているというべきでしょうか。

正面より全景。実物もそうなのですが、大きくも見え、小さくも見える駅なのです。3線もあるターミナルというとそこそこの規模のようで。でも、2両編成の小型電車が2本と、単行の電車1本が揃うといっぱいいっぱい。
レゴ作品としては、柱の並びが美しい。
一部の柱の基部のコンクリ装飾。シンプルながらもリアルな手すり。

駅というよりは、名だたる文化財?のように見えてしまうのは気のせいでしょうか(笑)。大正末ですから京都じゃなければ(笑)、文化財級なのですけども。
ウエッジプレートに寄る屋根処理はレゴ建築の概念、軽く覆すがごとく。
新時代の和風建築モデル、かくあるべし。
コンクリの階段も1段1段丹念に。こういう階段、懐かしい(ただし、実物は昔からスロープのようです)。

境内……もとい構内側。
手前の2線が鞍馬行。奥の1線が八瀬遊園行。
3線もある駅なので大規模に見え、実はこじんまりと纏まっているのです。

反対側より。身の危険を感じるほど狭いホームは実物通り。
手前の八瀬行ホームは今は単行用ですが、昔は2両対応だったそうです。当然、その時代の再現になっています。

時代考証は1986-88年? 正面の看板が「京福電車」ではなく「叡山電車」になった頃と。
ここに似合うのはデオ600形(当時はこれが最新型!)に、デオ300形。そしてデナ21形! 実に渋いラインナップ。 ……薬師山氏の作品で全て揃ってしまうのがまた凄い話なのですが(笑)。
しかし、駅前のファザード?部分を除けば大正末の開業から現代に至るまで雰囲気は大きく変わらず。
華やかな「きらら」も、近代的な主力車デオ800系にデオ700系も絶対に似合うことでしょう。電動貨車が休憩してるイレギュラーあっても良さそう。
無論、1964年に早々引退してしまったデナ1形も似合うと思うのです。
(どなたか、当日は撮影お願いします!)
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「えいでんまつり」についてはこちら! 10月31日の10-16時です。
叡電夏祭りに登場した、レゴ製叡山電車は総出演! 出町柳駅以外にも、ジオラマも大拡張とのこと。
関西の方、是非お越しを。京都の「ほんの外れ」ですから。
……ついでに叡山電車の終点も訪問してみてくださいね。
「八瀬比叡山口」も「鞍馬」も素敵な場所です。電車は1日券(1000円)もありますし、大阪からなら京阪が便利。JRからなら東福寺での京阪への乗換が有利です。
秋の一日、電車で楽しんでみませんか?