これまで「フルスケール」とか言われてきた作品でも、
窓やドア数は微妙に省略されてきたのがレゴトレイン作品。
しかし、この作品は
「ガチ」なのでした。窓数省略一切なし!
以前製作中を紹介した、ルビー様のキハ40 急行色(新潟地区)が完成しています。
サムネイルだとレゴに見えない! のがこのスケールの醍醐味でしょうか。
全長は恐ろしくて数えたくもないのですが(笑)、52ポッチ位?
レゴスケール2両分ですね。スケール違いというか、ここまで可能性を許容するLゲージのポテンシャル! というべきでしょう。通常レゴスケールがNゲージなら、この作品はHOゲージ相当とみることもできるのかも?
トレイン窓と2x3窓で違和感ない側面は先の記事の通り。
(ハーフトレイン窓の赤が高価故使えないのもありますが、あれだとキハ40の細窓らしさが出るかどうか?)
圧巻はリアルな床下機器。ハンドル付きプレート駆使することでパイプング表現にしているのは上手いのですね。
前面も若干修正が入っています。
以前のバージョンではキハ40の微妙にブサイクな、でも愛すべき顔が表現……という感じでしたが、前面窓上下方向に拡大することで(僅かに1プレート分!)、印象を若干マシ……もとい美形にしていましょう。でも、キハ58とはちょっと違う!感じも未だ残っています。
(キハ58の顔、もう少し締まってるんですよね。前面窓が少し低い分))
ともあれ、8幅として左右方向上下方向にも
ベストな寸法を実現して、妥協なきスケールモデル。ということは伝わってきます。
ライト点灯。
パネル縁を使った方向幕。
車体裾の微妙な絞込(ここは
Lime様の作品とは対照的な表現。というか良い意味で両極端な作品かもしれません)
屋根上も妥協がありません。つるつる仕上げ。
後付けの冷房装置で複雑になってるのが再現されています。思えばキハ40も長い時間を活躍しちゃったものですね。もう40年近い。冷房乗せてからも20余年か。
テールライトの点灯状態。蛍光灯の
明かりが漏れてるのも暖かみ。自然な、当たり前な。
リアルな、地方の普通列車の姿。ノスタルジーではないけど、限りなく旅情を掻き立てられる光景に見えてきます。
今の鉄道情景もまた捨てたものではないと!◆◇◆◇◆◇◆◇◆
8幅フルスケールというジャンルはあらゆる意味で高難度(資材・コスト・工数・置き場所……)。しかし、一回りも二回りも大きい迫力。妥協なき造形。
そんな高難度の中でも、単行でも様になり、仲間も増やしやすい
「気動車」はベストな題材なのかも知れません。同じキハ40でもよし、片運ドア配置違いのキハ47。或いはキハ58とかキハ52……。仲間増えること、願っております。