
ご本人から写真頂きました。出来立てのほやほや……の模様。。
名鉄3600/3650形電車についてはこちら(wikipedia)。
1940-41年に落成した、戦前最後の輝き……ともいえる、ノーヘッダーな優雅なスタイルの電車。あの流線型3400系の貫通型版ともいえます。転換クロス装備。
元は両運転台車が3600形。片運転台車が3650形と分かれていましたが、1960年代にははやばやと前者も片運転台に改造され違いがなくなる。
名鉄の旧型車は1986年ころまでは主要形式が概ね健在……それも本線で主役を張る。全車自由席特急にあたる「高速」にも多く充当されてる。そんな旧型電車ファンのパラダイスでは有りましたが、1988-90年頃、つるべ落としのように急激に姿を減らしていきました(車体更新の7300と3300、単車の800形が例外的に残りましたが)。
3600/3650形も1987-88年までに引退しています。
この系列、電動車と制御車合わせて10両の勢力は少数派か。固定運用では無かったはずなので、広大な名鉄平野の何処にいるのかわからず。記録するファンは大変だったことでしょう(笑)。まぁ来る電車くる電車すべてが被写体のようなものですがあの時代の名鉄は。無論、通勤通学で使う人は大変だった……というのが今の評価みたいですけど。

モ3600形+ク2600形。厳密にはモ3603号−ク2603号の特定番号車でしょうか(笑)。
Dyson氏特有の、タイルによる骨太なシルヘッダー表現は3600形にはぴったり。窓上に帯のなかったこの系列らしさが表れる。
窓配置も前後対象の整ったもので、ここも3600形らしい。

ク2600形を前にして。車番の表示は前面・側面ともにクリアプレートによるものですが、意外とそれらしく見えるもの。
テールライトは赤レンズではなくクリアレンズですが、ベースが赤なのでテールライトらしく見える。地味ながら、好ましい表現。
前サボ・種別板は従来作通り。こういう部分は揃えたほうが整合性があります。特に名鉄はカオスに見えて、こういうところは統一していましたから。
飛び出た桟板に凹み表現の貫通扉も名鉄旧型らしいです。アンチクライマーは赤じゃないのかと思ったら、3600形は灰?に塗られれたんですね。


屋根上。上がモ3600。下がク2600。
八角形のガーランド形ベンチレータが表現されています。
連結面にも注目。モ3600形は妻面窓も再現されています。貫通幌の作りも精細であり、中間に入ってしまうのが勿体無い?

先に制作された3900形との組み合わせ。AL6連の「急行」か「高速」か。
こんな電車が1980年代なかばまでは日常とした見られた由。

左から3900形、800形(元3500形)、3600形。
名鉄旧型(AL車)が一気に充実してきた感! カラーリングは末期……1977年ころからの赤1色がやはり馴染み深い。意外と旧型に似合ってましたしね(また、その前のクリームに赤帯は余りぱっとしない色だったので)。
こうしてみると縦長の窓で面長な印象のあった3900形と、正方形の窓で幅広な感じのあった3600形の違いが分かります。
また、800形の高運転台と、3600形(3603号)の原型運転台も区別されているのも分かります。3600+2600+800なんて3両編成もまた楽しそうです。
さて、左端にもう1編成見える電車は……? 乞うご期待。
この系列も割とカオスで楽しかったですね(笑)。