Tomy様的には試作のつもりだそうで、
既に解体済とのことですが。
それでも、この題材のインパクトは大きい、記録しておきたいものです。
先方の記事:
14系サロンカーなにわ... 実物は
1983年登場の国鉄初の欧風列車(サロンカー)の一つ。同年にデビウしたのが「サロンエクスプレス東京」で、東西の意地の張り合い……はあったらしいです。
「東京」の方は和式への改造→引退して久しいですが、「なにわ」は未だ健在であり、時折引っ張りだされてくるのだとか。
インテリア・エクステリアは当時から
「レトロ調」(大正辺り)を意識したもの。
派手さとエレガントさの両立は大阪の豪華サロンバス文化の影響という話もあります。あの時代を留めるものとしても、貴重な存在では有りましょう。
(まぁ、今の目で見ると立派な
「昭和レトロ」ですね)
レゴ的には……10年ほど前には「不可能」扱いされてた題材では有ります。
ダークグリーンがこんなに集まらない。大正レトロであるがゆえの腰板部分の
装飾的なライン。そして、或る程度の両数作る必要が有ること(実物は7両)。
しかし、時代は変わりました。パーツの供給状況は良くなり、そして多くの技法も生まれる。その中で、生まれ出る!
展望室のフレームが美しい。難易度高そうなのに、サラリと再現。
左右の柱も円柱とコーン使って優雅さ強調。好ましいです。
おでこの処理も綺麗。実物は3面折妻ですが、うまく雰囲気出てる。
(ここは車屋根の6幅用も迷うところですが……)
濃緑は普通の緑に割り切っていますが、これも大丈夫ですね。
帯色は更新後の黄色。こっちのほうが品良くて好きな方も多そう。
車体側面。飽くまで個人的な好みですが、14系の場合は窓柱は2プレート分の方がそれっぽい気がします(薬師山氏や隼氏の作品など)。そのかわり窓とドアの間や車掌室を1ポッチ単位で縮小してあげるとバランス良い側面になりますかも。
で、そんなことよりも驚かされるのが
飾り帯表現。 帯の部分だけ、
1ポッチ幅で横組しているのですね。この手法は思いつきませんでした! ドアの部分は窓を3幅横組することで辻褄合ってる。展望台部分は実物でも木に竹を接いだような部分ですから(笑)、違和感もない。
惜しいのは連結面。ここの1ポッチ分は割愛しちゃった方がすっきりしそうな気もしますが如何なものでしょうか?
8幅のTomy様作ED79と連結。
これはやや無理ありますかも。トワイラカラーの6幅EF81辺りがベストマッチなのでしょう。「なにわ」は専用の色ガマ持ちませんでしたが、トワイラ81が代用になってた感はありましたね。
ともあれこの種の列車の……それも国鉄時代のメリットは「どんな機関車でも曳く、そしてどんな場所へも乗り入れる」です。EF65、DD51、DE10。「なにわ」デビウ当時はまだまだEF58も健在でした。
素敵な、可能性の高い作品です。
何時かプロジェクト再開されること。或いはどなたかが引き継がれること、願っております。