wing様が以下の日本語版カタログをbrickshelfにあげてくださりました。

「1972年 高年齢向けカタログ」
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=558283

「1974年 カタログ」
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=559842
※:これは以前、自分も記事にしています。

「1977年 カタログ」
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=559843
また、幾つかのオールドセットのインストラクションも。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=559844
ざっと内容見てみましょう(各リンク先から内容読めます)。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=558283
1972年の高年齢(といっても6歳〜)カタログは独自内容!
20ページ中14ページをトレイン……もとい「汽車セット」に充ててくれてるのが、今の鉄道関係蔑視して久しいレゴ社の方針から見るとウソのように思えてきます……。この時代は貨車や客車、モータなし機関車の単品売りがあったのですよ!

今で言うところの「テクニック」の萌芽がここには有ります。
おもえば、大きく育ったものですね。
個人的には4−5歳には歯車系はまだ使いこなせませんから、6歳以上対象は納得です。でも、ハマれば良い工学教材になったことでしょう。
機械の設定などが楽しいです。このカタログ、当時の一般カタログが親世代向けなのに対して、6歳の子供が自分で読むこと前提なのですね。

裏表紙。当時は未だレゴが小さな子供のもの。小学校中学年以上は卒業すべきもの……と思われてたのでしょうか? そんな雰囲気を感じさせます。そして、ソレを打開しようとする意志も。
その意味では、ハイティーンどころか大学生も、或いは大人もレゴで堂々と遊べる今って良い時代なのでしょう。
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http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=559843
1977年版。全体に英語・独語版などと同じ内容です。表紙は未だ「レゴファミリー(ホームメーカー)」推しです。ミニフィグは1978年(旧ミニフィグは1976年)。この意味では革命前夜。
個人的にはレゴファミリーのでかいフィグは苦手でした(実際持ってなかった)。

巻頭言。やはり「知育玩具」として「親世代」に向けて記されているのが窺えます。
明朝体に白バック、やはり自分のレゴの刷り込みはこの辺だったり。今の……というか1990年代からのカラフルなカタログが未だになじめないのですね。
商品のラインナップは1976版より整理されてる印象です。個人的には懐かしい品もありますが。
思えば、1978-1979年はミニフィグ・街シリーズ・宇宙シリーズ……レゴ社のラインナップが大激震・大変化したころでした。お城にテクニックも続きます。
1977年版は「古いレゴ」の最後の輝きだったのかもしれません。
そして。
1978版日本版カタログはまだ発見されていません。
ちょうどこの年にレゴの扱いが不二商から日本レゴ株式会社(=レゴジャパン)に変わっていますので、カタログ自体出ていなかった可能性も高い……。
当時のリアルタイムの記憶としては製品封入のミニカタログ(無論海外版)があり、それほど製品情報に飢えていたわけではありませんでしたが。
最後に、wing様。情報提供とアップ、有難うございました。