第一印象「お父さん、夏休みの宿題と同じで手伝っちゃだめでしょ!」
いや、合作として見ても凄いのです。
E257系電車は2001年登場のJR東日本の特急型で183系の置き換え用。中央東線「あずさ」「かいじ」や房総各線に投入されました。wikipedia
その前の351系や255系に比べると「現実的」な仕様。但し、カジュアルな特急という思想は間違ってはおりますまい。願わくば特急料金もカジュアルにお願いしたいものですが(苦笑。昔の急行料金程度で。或いは私鉄の有料特急程度の「敷居」になりゃいいのになぁ)。
営業施策への愚痴話はともかく、ジョイフルトレインを思わせる大胆な塗り分けは印象的なもの。勿論、レゴでの再現は「誰もが考えなかった」ものでしょう。
それが実現・結実。
側面の菱形の塗り分け。至極自然に文字通り「ブロック化」されて再現されている。違和感は皆無!
横長の側窓は3x4パネル表現ですが、これは却って大きく快適そうに見える窓ですし、キュービカルな車体の印象を強めるアレンジでも有りましょう。E257の戯画的ディフォルメにも見えます。
その辺りを統括していくと「レゴブロックらしい作品」という評にもなりえます。レゴらしさを極力排除していくモデリングとも違う、レゴならではの魅力を打ち出してるとも。
基本編成を縮小した4両編成。一つだけ意見をつけるなら「半室グリーン車も欲しかったかな」ってこと(笑)。
先頭車は非貫通と貫通型両方を再現。
直線的な実物形状は一見再現しやすく見えますが、プレーンな形状は特徴個性も出しにくいもの。でも、この作品はすっきり感も個性も両立できています。
非貫通・貫通でデザイン・構造的な整合性があるのが嬉しい。ライトのトランスミディアムブルーもいい味。
貫通型の方は微妙に飛び出た貫通幌が精細。
注目すべきは独得な下窄まり形状の運転台窓の表現。45度スロープ同士の組み合わせ。綺麗。
また、前面の切れ上がっている部分からの連続性もデザインとして再現されています。この電車の「要点」を抑えてる!
パーツ事情が許すならば、車体裾のステップは非貫通・貫通ともに意外と目立つ要素なので、表現されてるとよりベターでしょうか。
先頭車。クハE256。モデルではこの車が動力車です。受光部は連結面設置。
中間車。モハE256とモハE257でしょうか。ワンアームパンタはシンプルながらリアル。パンタ台が良い雰囲気。
貫通型先頭車。クハE257 100番代。
全車に共通しますが、菱形ワンポイントの効果も大きいです。
編成でのインパクトは絶大。
中央東線の仲間が他にいない……のはちと残念ですが、新宿イメージでMugen氏のSVO、Mazta-k氏のN'EXとの並びなども盛り上がりそうですね。JR東日本の特急車というのも意外と個性派揃いなのです。