どうやらクロスシート有りの8000/9300を山陽乗り入れに、全ロングの1000/9000を近鉄乗り入れに使い分けてる模様。
9000系は阪神久々※……というよりは初の本格的導入として1995-96年位導入されたステンレス製「赤胴車」。
※:その前がジェットシルバー2両のみ。これは1977年に早期廃車されてます。
時期から判ると思うのですが、阪神大震災被災廃車の補完用。
武庫川車両工業の製造能力が足りなかったために川崎重工に発注された「復興形電車」。やむをえぬ事情での導入とはいえ、阪神電車のイメージを大きく変えた第一歩……でもありました。
デビウ当時は「赤胴車」イメージの赤帯でしたが、その後にオレンジ帯に改められ、9300系や1000系とイメージを揃えた由。20年前の電車には見えない斬新さの残滓はありましょう。
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ジャパンブリックフェスト後の「阪神電車ブーム」にのってか、一気に6両編成での落成(実物も6両固定編成のみ)。フル編成!
詳細写真こちら
ステンレスボディにオレンジ帯+細白帯はビビットで美しい。1000系の複雑なパターンとは違ったシンプルな良さあります。
トレインプレート使用という制約から生まれた、車体裾部分の新濃灰と車体部分の新灰の対比もあの世代のステンレス車(JR東209系など)らしさを感じさせますし、外見上はメリハリにもなる。なにより軽快さを出しておりましょう。
屋上。灰色の車体だと屋上機器は新濃灰にすると締まって見える。無塗装銀キセの表現にもに見えます。
前の225系同様。交差式パンタをものにされています。横棒に「レール留めのピン」を再利用された工夫が光りましょう(みなさん、アレ捨てちゃダメですよ!)。
圧巻は前面。黄色とオレンジの対比は1000系や9300系にはない独特の魅力。
ブラックフェイスで折妻額縁……というやや面倒な顔ですが、「額縁」をこうやって表現するのもあり。すっきり見えて強度もある。一つの可能性です。
連結器とその下……電気空気関係の自動接続の装置が実に重厚。連結器(ダミーカプラー)ってやはり重要なポイントと再認識。
連結関係の大掛かりさの故に、大きく切り欠かれたスカートもこの形式のポイント。ここに1x1のプレートやタイルを奢って精細さを強調。その効果は絶大でしょう。
さて、9000系電車は増結に1000系2両編成が使われている由。
異種混結は往年(1985年ころ)の「赤胴車」のようでもあり、乗り入れ先の日常光景のようでもあり(笑)。模型的に楽しいのは言うまでもなく。
mazta-k氏作品との組み合わせも、期待したくなりますね。
薬師山氏の「赤胴」「青胴」も欠かせない。尼崎周辺の複々線イメージして行き交うカラフルで個性的な電車たち。「阪神ブーム」継続して欲しい次第です(自分も参戦したいから)。