
製作者曰く「リアルなパノラマカーと言うよりは自由形」とのことですが、このフォルムにディテールを見ると思わずあのミュージックホーンを口ずさみたくなります。それ位、雰囲気を抑えてる!
全体としてパーツ数控えめに配慮されているのも寧ろ好感が持てましょうか。
超絶ビルドも良いのですが(その意味では、同じ題材のTN-FACTORY様の作品が思い出されるところ)、レゴの製品、それも10000代ではない通常品のようなデザインは寧ろ新鮮。また、如何にも「作れそう・造ってみたい」という雰囲気も大事だと思うのです。
言うまでもなく、クラシックレゴ的雰囲気にも満ちています。9vというか12vの足回りでも似合いそう……というのは冗談としても、バッファのついた欧州的連結器も似あってますね。
それでも、名鉄に見えるこのバランス。

フロントアイなしのバージョン。名鉄7000系も登場時はフロントアイ無なのでこれも良いのですが、先にフロントアイ有を観てしまうと、あったほうがよいと。全体にシンプルだからこそ小物は重要です。
あと、デザインのキモになっている前面のウェッジプレートに前サボ風のタイル貼ったら更に盛り上がりそう。

3両編成をイメージされているとのこと。この構成もクラシックレゴ的です。もう1両あるとフル編成4両口でもありますが(笑)。
窓ガラスは前面キャノピーにトランスクリアが無いため、トランスライトブルーかトランスブラックが考えられましょうか? 前者と1960-70年代的雰囲気、後者だと1990年代以降なムードになりそう。どちらもこの電車の走ってきた時代と。
なお口出ししておくと、先頭車は1ポッチ延長して、運転台の真下くらいに1本窓柱を追加してあげるとリアル感が高まりましょうか? 外梯子まで表現するとやりすぎかしら?

インテリアも考慮。運転席の下にも座席があるのがミソです。ここは7000系の実用性の象徴のような部分ですね。
Φ2レーダディッシュ使ったエアサス表現が面白いです。機能性能の表現・誇張として「有り」でしょう。
柴様による実製作が楽しみでもありますし、分かりやすい設計ゆえにどなたかが再現・参考にされるのも楽しみです。2編成繋いだ8両で、片方が白帯なんて情景は楽しみじゃないですか。