以後の増備車が汎用車287系になってしまったため、少数派の孤立形式になってしまいました。製造はバブル後ではありますが、どこかバブルカー……という雰囲気があり、それは魅力にもなっていましょうか。

画像はWikipediaより。

前頭部の試作画像をいただきましたので紹介です。
左が流線型のクロ、右が貫通型のクハ。
流線型の方ですが、あの「イルカ型」をよくぞ再現したものです。ヘッドライトはいわゆる「ニクル目(ニクル爪)」タイルで巧く取り付け部分を隠しています。
前面窓部分は独自表現へのこだわり! 2X2X4のキャノピーという、ある意味もっとも平凡で大昔からある部品でこんな効果が出せますとは。
斜めに固定。上下をポチスロで埋まる。上下とも美しくラインが流れる。特に下は生物的な有機性が「四角と三角の部品のみ」で作られているのが驚異でもあります。
(無論、おでこやスカート部分のカーブスロープの丸みが全体を円やかに見せているのも大きいでしょう)
貫通型も魅力的です。
車体腰部を2X2のカーブスロープで絞込み、青い部分は5幅に。ここで5幅を使うって発想がすごい。
そして丸プレート(いや、穴あきのΦ2タイルか?)による車体裾で流動感を強調する。斜めのタン色ジャンパプレート。現地点ではスカート未実装ですが、スカートが更に引き立てることでしょう。
前面窓はポチスロですが、やはり丸みが感じられるものです。おでこの処理も秀逸。
ヘッドライトはこのままでもよさそうですが、個人的にはΦの丸タイル貼ると雰囲気がでそうに思いますが如何に?
さて。
青い部分は「ダークアズール」。一昔前ではトレインに使うなんてあり得なかった色ですが、今はそこそこ供給も良い色に育ってしまいました。
それでも、この色でできた列車はインパクト絶大でしょう。実現が楽しみです。

もう一つ。E7/W7の進捗画像。
キャノピー部分をスピードチャンピオン由来の新型に交換。円やかに、スマートに。
この部品は想像以上にトレインとの相性が良いですね。縦に使うのも有りでしょうし(いや公式が路面電車で仕掛けてますが)
先にsauseiji氏作品が落成し、またそれ以前からRyokuchakuma氏作品もありますが、ドア部分の斜めラインや台車部分のスカートなどMugen作品の独自の魅力もまた多い。やはり楽しみなのです。