特急ばっかり……よりも普通列車がある方が世界は広がるってものでしょう。
(そこで石勝線とか南廻線とか京急久里浜線を反論に使わないことw)


先ずは実物。MAZTA-K様が撮影されたもの。
この種の客車の写真は欧州中で見かけますね。ただ西ドイツ国鉄時代は二階建て客車はほぼ皆無(怪しげな試作車と、あとはラインゴルトの展望車程度)。
おとなりSNCFの流儀が入ってきたか、或いは統合した東ドイツ国鉄の二階建て客車(これは相当な両数だったそうです)の流れか。屋根の高いボリューム感のあるスタイルは東独の影響だと思うのですが如何に。
ドアは最大限に広めですね。日本で言うならワイドドア。215系の失敗は二階で2ドアと言うよりはドア幅の狭にさあったと思うのですが……。
運転台付きのペンデルツークなのは言うまでもなく。客車列車のほうが効率よいところは巧く使う分けてる感じ。

MAZTA-K様のcad。先ずは運転台付き客車。
レゴというゲルマン系欧州由来の素材と、ドイツの客車の相性の良さを再認識。
ボリューム感、そして2階側窓の斜めが小気味よく再現。ここの窓の斜め感は日本の二階電車より強烈であり、そこは東独の流れを感じます。ここは横組が正義でしょう。ポチスロで隙間埋めも丁寧な感じ。
前面もレゴらしく無理なく再現されていましょう。
個人的な好みだとカーブスロープを横組みにして、前面窓と方向幕部分はキャノピー系部品で丸みを出せないか……と考えてしまうのですが、ここは解釈の差異ですね。良くも悪くもブロックらしい角っぽさとか質感は、実制作だとかなり薄れ、実物のスマート?さとボリューミーの両立した感じは出てくるんじゃないかと予想します。
なお、車体裾の白帯を台車に持たせた表現に注目。床面を低く見せる視覚効果を狙っているのが分かります。欧州系の二階建て客車(電車)やるなら真似てみたい表現です。

客車4両編成。先頭車と中間車のドア幅違いは実物通りのとのこと。
中間車のドアは6幅の大胆なもの。丸窓は1X3アーチで表現。プラグドア開閉も狙ってますとか。

引っ張る(押す)機関車は既に完成しているそうです。いわゆるタウルス。メーカー標準機。
丸い車体と角ばった台枠のミスマッチが寧ろ魅力になっている機関車。その雰囲気は濃厚に感じられます。
先ず、流線型が無理なく綺麗。ポチスロとカブスロの融合が素晴らしい。
斜めのお面貼り付けの前面ですが、そのベースは66度スロープ。隙間なく、綺麗。
プレーンな車体は手すりと屋根肩のスリットの効果が大きい。
前にも触れた気がしますが、案外機関車って昔の(戦前の)ごちゃごちゃしたのより、今様のスムーズなもののほうが難易度は高いのですが、その壁、クリアされては無いでしょうか。
パンタは自作の大きなワンアーム。これは車体がシンプルな分、目立ちそう。
タウルス+二階建て客車の活躍、楽しみなところです。
きっとICEやTGV、またTEEをも引き立ててくれるはず……。正しく「名脇役」になることでしょう。
「通勤型(普通列車)作れば英雄」はおそらく洋の東西変わらないと(笑)。