
Flickrより。他にも写真あります。
223系2000番台は言うまでもなく新快速の主役。1993年から2008年までの15年間も製造されその後の形式にも多くの特徴が受けつがれる。また、先代の221系や、後発の225系との併結可能という柔軟性!
良質な電車が量産され主力であるという事実は、企業と沿線、そして公共交通の価値を高める効能もありましょう(詰め込み電車はは鉄道の魅力を損ねる自殺行為……)。
さて。
エース君の作品です。全体としてシンプルな表現・造形なのですが、十分223系らしいポイントを抑えておりましょう。

中間車から。28−30ポッチの全長に3ドアを押し込む。近郊型ならではのリズミカルな側面。ドアはタイル挟み込みですが、これは2幅の横組表現とほぼ等価ですね。パーツ数節約で雰囲気を出せる。
4色の帯は3色に解釈されていますが(焦げ茶省略)、これでバランス的に正解に思えます。221/223/225系の帯で「青」は省略しちゃいけない感が。
車体は新灰で、車体裾は濃灰。先の227系もそうでしたが今様のステンレス車の表現では使える手法でしょう。車体にメリハリを出せます。
ドア両脇は実車では茶色ですが、手持ちパーツの関係で緑にされたのでしょうか。でも、違和感は少ないです。こんな仕様も実車にいずれ登場しますかも(笑。緑の電車が走ってる線区に転属とかで)。
種別・行先表示器は効果的アクセサリ。青は「新快速」!
交差式パンタはパーツ数控えめでうまく表現。バーの代わりに「レール留めピン」を再活用されているのは巧い。あれ捨てるのは勿体無い「部品」です。

先頭車。PF動力車ですので側窓はブラックアウトですが、この割切もありですね。
前面は現状でも223系らしさがありますし、無理のないすっきり感も魅力。スカートの角度つけも良い効果をあげていましょう。
ただ、個人的には以下の改修で「大化け」するかなと。手持ちパーツが許せば試されてみてください。
・車体裾の丸み表現。3x3の1/4円プレートを前面車体裾に使えば、凄く流動感が出てきそうです。
・白帯を前面のみ省略し、キャノピーを1プレート下げる。223系の最前部の帯は「圧縮感」ありますので、1本帯が少なければそれらしくなるかも、と。
・キャノピー下げた分は、おでこを1x2(2x2)のカーブスロープで処理する。223系は微妙な前面傾斜がありますが、おでこ部分滑らかにするとキャノピーそのものは垂直でも、印象として傾斜感が出る筈です。
・何らかの非常口表現。レールorハンドル付きの1x2プレートを一箇所でも使うと、非常口の存在感が出せそうです。キャノピー内側に何らかの方法で2x2の黒窓を押し付けると、更に非常口らしく見えましょう。


(左)ヘッドライトは点灯対応。この表情はやはり223系です。余計に手は入れず、このままでも良いのかも知れません。
(右)PF機器のスイッチ。使えない印象のある落とし穴付プレートですが、スイッチのかっこ良い隠し方に使えるのですね。
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思えば「新快速(急電)」もかなり揃って来ました。
拙作で80系急電色、153系ブルーライナー(あと221系もリクエスト受けてしまいました)。
G@ひたひた様の117系。Mazta-k様の225系。
そんな訳で、自分もこの「223系」と併結でも遊べる221系の制作も再開したい。6月神戸のブリックフェストに合わせられればいいなと。225系との共演も楽しめそうです。
あと、歴代の急電/新快速で残る大物は「流電(モハ52原型)」に「合いの子(モハ43)」か。
これらはawazo様が既に作っておられますが、末期飯田線仕様(笑)。いやあれはあれで捨てがたい魅力もあるのですけども。どなたかチャレンジされませんか……?