(おそらくですが)6月のブリックフェスタではこの作品に会えるのですね!
元画像はこちらから(Flickr)
ちなみにハイレゾな、綺麗な画像。撮影や編集技術も驚かされます……。

先ずは30000系ビスタEXから。
24ポッチ級の4両編成。同じレゴスケールでも32ポッチ級ともまた違った味が出てくるスケール。より鋭いディフォルメのセンスが要されますが、それだけに「密度感」が半端ありません。
屋根はつるつる仕上げなのですが、ここはCADの印象よりも現物になってみるとより鮮烈。

帯部分は1/4丸みプレートで流れは違うのですが、予想外に違和感がありません。
違和感なしというと、ヘッドライト横の埋めがたい隙間。ここがなにか計算されたかのごとく「視覚的に埋まってる」。前面窓やヘッドライトを大きく見せる効果もありましょうか。
下部標識灯のケースは0.5ポッチ張り出し。雰囲気が出るもの。
スカートはちょっとゴツめ。これが「少し前の電車」らしさを強調しておりましょう。
側窓は2x2パネルの横組+プレート1枚。窓密度が濃くなるとちょっと長く見えるメリットも。
地味なところですが、行先表示器の1x1プレートがインパクト大、でしょう。
車端部のVの字塗り分けは実車の印象と微妙に異なりますが、モザイク状の処理は「却って美しい」とも云えましょう。レゴという素材感が良い意味で顕れてると思うのです。

展望窓のポチスロ処理は完全に定着した感がありますが、この車にもしっくり来ていましょう。
改造で大きく張り上げられた屋根も美しい。ショートなボディながらも濃厚なボリューム感。窓から見えるブルーのシートも心地よい。
中央のドアは目立つところですが、それだけに1/4ポッチ分の微妙な凹みの効果は大きい。強度やコストからドアは省略したい誘惑に駆られますが、しっかり造ると違うなぁ……。

代わって22600系「ACE」。当初はビスタEX増結用の2両……とか聞いておりましたので、4両編成には驚かされるばかり。無論、4+4の「VA編成」8両もあり得るのでしょう。すごい迫力になるはず。

前頭部は垂直でありながら、実車の微妙な傾斜感・更には丸みが表現されているのに驚かされます。
側面に回り込んだ正面窓の処理、またおでこの滑らかさ、更にはスカートの角度などが「傾斜感」を出しているのでしょう。
丸み……は不思議なほど。カーブスロープ使ってるのはおでこ部分のみ。他は四角いポチスロなのにきっちり丸く見えるのです。
正面窓は4幅分横組に対して、3幅分を窓に当てる。整合性を確保しにくい3幅横組はまだまだインパクトある手法と。30000系同様前面窓上には「隙間」がありますが、此処が視覚的に「埋まってる」のも同様。

貫通幌に受光ユニットを埋め込む薬師山方式。これは現場でチャンネルの設定・確認ができるし、受光も確実とよいとこ尽くめ。
ドアはやはり開閉。1x1ブロッククリアを贅沢に?使った縦長窓が鮮烈です。
側窓廻りのダークブルー、車体のオレンジとの寸法比率というか塩梅がまた絶妙。重すぎず軽すぎず。実車の魅力を引き出しきっておりましょう。
屋上機器はごつくも見えスマートにも見え。絶妙なバランス。パンタ廻りのヒューズ箱なども見逃せません。
両者に共通するのは、ショートスケールに最大限に詰め込まれた技術・パーツ・そして心配り。
「究極のショートスケール」と称しても過言ではありますまい……。

「エースくんのパパ」様の作品。現状でこの並び。「伊勢志摩ライナー」に「ビスタEX」、「ACE」。
さて、これに確実に?加わりますのはmazta-k氏の既存作「しまかぜ」。
拙作は旧ビスタカー10000形、新ビスタカー10100系が加わります。あと12200系も製作中。
「近鉄特急」は近い将来の歴代・全形式制覇も叶うんじゃないか……? と思わさんばかりの充実となってきました。先ずは、運転会などでの「特急銀座」を満喫したいものですね。