改めて思わされるのは、8幅ならではの良さ……重量感に存在感、また狭軌感が得られることでの独特のムード、リアルティがあるってこと。
また、パーツ量的に製作難度は高そうに見え、結構多くの方がクリアされている。
その意味で、SATO様のEF81も可能性を感じます。
そして、実現が楽しみなのです。

前面は8幅ならではの丸みの付け方。角の丸みが心地よい。
帯の処理は半円付きプレートの使用でこれも8幅ならではのテク。隙間は気にならなそうです。
前面窓センターピラーはEF81製作の難点ですが、このスケールだと問題にならないのですね。
窓まわりの黄色部分は実物も手すり・ひさしなどありますから、ここだけ角型なのは有りに思えます。
解放テコや胴受け廻りも重量感があります。
側面ルーバーは1x2グリルブロックx4というパワフルさ。実物よりもグリルが大きく格好良くなりそう。こういう美化もありでしょう。良い意味でEF80初期車にも見えましょうか?

内部構造。グリルの仕切りタイルの取り付け方が分かります。
機器配置はさすがに8幅フルスケールの余裕です。
屋上機器は現在設計できてないそうですが、EF81も交直流電機の常で結構凸凹してますので表現のし甲斐はありそう。

サイドビュウ。車体が大柄なのに腰が低く、かつ台車が小さく見えるのでEF81というよりはEF80的に見えてしまってるのがやや残念。6幅でも電気機関車は車体と台車の間を1プレート高くしたりするので、この作品の場合は2プレートくらい上げてしまっても良いかも知れません(1プレート上げが無難でしょうが)。
台車や車輪そのものは大きく出来ないので(自作動力+BBBミドルなら別ですが……)、台車に自作の外枠で肉増しは必要でしょう。車輪の小ささはごまかせるはず。
あと、前後の台車はもっと前後に寄せたほうが良いと思われます。そうすると台車間の機器函も再現できてよりリアルになりましょう。

中間台車の左右遷動機構。シンプルですが有効そうです。テストは必要でしょうが……。
まだ検討は必要かもしれませんが、スタイル面ではかなり良い所に行っては無いでしょうか。
楽しみな作品です。