最初は電車が旧型しか居なかった頃。二度目はベルリナ号に希少価値あった頃(乗ったのは旧型。確かモハ2)。
ただ、引きずり回されてくるとネガティヴなイメージが強いのでした。
夏の「最混雑時」に、何故か機嫌か体調の良くない両親(謎。他の旅先ではそんなことなかったのに)や親族たち。
押し込まれる電車。流される観光地……。旅館ついても何故かみんな機嫌よくない。飯も温泉もなんか楽めてないムード。
どうにもネガティヴなイメージ。それがこの地を遠ざけてきたのかも知れません。
その後ですが、小田急沿線に住んでたことも有りましたし、大学では鉄道旅行サークル(=鉄研)に居ましたので箱根を目的地にする機会はあったはず。でも機会なし。
また、鉄道趣味的に見ると、箱根登山鉄道と江ノ電は微妙な部分はあります。
車輌のバリエーションや沿線のシチュエーションは寧ろ素晴らしい。でも、「みんなが行くところだから」とちょっと敬遠してしまう。他に優先順位の高い課題があるとそっちを優先し続ける。
そんなわけで、数十年ご無沙汰してしまったのでした。
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さて。線路とかにも興味持って、かつ「趣味の仲間」というベストメンバーで再訪してみると、箱根の登山電車は最高に面白い乗り物でした。
箱根湯本の駅の造りが面白い。大きな屋根がかかってそこに小さな電車が佇んでる情景。
あの「急勾配」が箱根湯本を出て直ぐに始まるインパクト。
乗った車輌は今は平凡な?1000形ベルリナ号。でもクロスシートの意外なゆったりさに驚く。
そして件の急勾配はずっと続いていく。そこを毎日15分間隔の電車(単線での限界的本数)が安全運行してる。その事実も感動に値すると。

最初の停車駅塔ノ沢ではいきなり電動貨車とすれ違い。なんという幸運。幸せの電車?

まずスイッチバックの駅。大平台で降車。右が乗ってきたベルリナ号。左が旧型モハ1+モハ2の3連。

モハ1が湯本へ、坂を下ってゆく。

ベルリナが今度は強羅へと、坂を登っていく。この配色、全車1等車ですね(笑)。

駅から少し歩いたところで。アレグラを従えたサンモリッツが坂を下ってくる。塗色は揃えていますが楽しく違和感な異種混結編成。アレグラは単車なので、休日運行では必ず?サンモリッツ2連の強羅方について3連になる模様。ついでに言えば旧型もモハ2は強羅方に連結されるみたい。

大平台に戻り。駅構内から先の3両編成を狙う。一番前の車輌はかなり下がっています。

15分後。次の列車が早くもやってくる。
モハ2を従えたモハ1の2連。103の編成は今や唯一の釣り掛け車。
右手に見えるのは同時進入してきたサンモリッツ号「氷河急行」編成。
スイッチバック駅/信号場への同時進入は一時的に並走になります。すごい迫力でした。

大平台からは先の釣り掛けモハ1に乗車。クロスシートのモハ2にも未練は有りましたが、吊り掛け車はいつ消えるか分かったものではないですし、1本しか無いので運用されてない日だってあり。優先順位高め。
重めの音が響きます。メンテが良いので「やかましい」というほどではありませんが。
写真は半径30mとかいう急カーブから。後ろの電車が車内から見えるインパクト。その上ずっと続く登り急勾配。
一度、強羅着。<<続きを読む>>