【実物鉄道】ってカテにしてますが、実物及び鉄道模型はこのカテなので(笑)。
プラレールは自分的には鉄道模型ですし。
さて、2015年のプラレール新製品の目玉はこちら。
笛でコントロールのプラレールセット。他に車輌単体でE7/W7新幹線もリリースされる模様。
操作はこの画像で分かりますよね。
「発車」「加速」「停止」が音声コントロールとなります。
プラレールは1980年代にはRC、1990年代にも赤外線リモコン車輌をリリースしていますがどちらも
長続きせず(現行品はアドバンスの赤外線リモコン車輌ありますが)。
一方で、サードパーティ製のリモコン化ユニットは商品として定着しています。
笛コントロールというアナログ化? 今度こそ成功できるのでしょうか。車輌という意味では汎用モジュール使えて今は低価格な赤外線リモコンより
ちょっと割高?なのも気がかりです。
珍品になる可能性はありましょうからコレクター的には要チェックかも知れません(苦笑)。
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ところで。
拙ブログの読者諸兄なら
「あの伝説的製品」を思い出されることでしょう。
時は半世紀前の1968年。レゴ汽車シリーズの笛コントロール。
詳細は以下記事にまとめています。
【歴史】レゴトレイン製品史3 1968「連結器の改良。4.5Vシステムの完成。笛でコントロール♪」
【歴史】レゴトレイン製品史4a 1969の1「続:笛でコントロール♪/4.5Vシステムの拡充/単品客貨車」
1968−1969年の
2年間のみ展開された当時のハイテク玩具。
1968年バージョンは前進・停止のみの対応。1969年バージョンは前進・停止・後退対応となった由。
(画像は1969年バージョンのもの。逆転をサポート)
この1968年当時はレゴ4.5Vの規格さえ完全には固まっておらず、逆転と停止の地上子操作(要は「おうふくプラレール」や「スーパーレール」「ミニミニレール」的な操作)さえ実装されかけた頃でした。無論12vは未発売(1971年から)。その中で考えられたであろうものがハイテク 笛コントロール。
その後1970年代レゴ汽車シリーズは4.5Vは「地上子操作」(信号と方向転換バー)に対応したことと、12vの展開でこのハイテクは
ロストテクノロジー化してしまったのでした。
1991年からの9v一本化、2005年からの赤外線リモコン化は語るまでもなしと。
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ともあれ
47年前の「ハイテク」が蘇ったことは感慨深いです。タカラトミーの方はレゴ汽車シリーズの笛コントロールをご存知だったかどうか興味深いところですが。
(無論、知財的にはなんの問題もない話で。寧ろよくぞ蘇られせてくれたものだと!)
プラレールは頑固に1.5Vなので、最低でも4.5Vのレゴトレインにそのまま魔改造移植できないのは残念ですけども(え?)。
以下蛇足。個人的な意見と好みから。
鉄道の玩具はある程度の年齢(8歳以上)が触るものは
レール集電方式にして欲しいと思います。昔は小学生でもNゲージ鉄道模型は特別なものではなかったですし、更に大昔はHOやOだって高級玩具のポジションだったのです。この辺が巧いのはメルクリン。
で、それ以下の年齢向けには
地上子形コントロールでも十分かなと思ったりします。進行と停止。方向転換がレールにはめ込む地上子などで制御できれば良いと。要は
おうふくプラレール復活させろと(笑)。或いは
レゴ4.5V復活させろと。
それに加えて「速度の低速・高速の切替」もコントロールできたら言うことなし。スーパーレールは実装してたんですよね機械的に(笑)。まぁ今同じ事やるとコスト高でしょうから電気的に実装でしょうが。
加えて。
今の鉄道システムって、基本的にATC更にはATOで
地上から列車をコントロール。いや、それ以前の時代だって
運転士は「地上の信号」を絶対のものとして運転するもの。それこそ鉄道創業時から。
それゆえ、地上子で列車をコントロールするシステムはそれほど玩具っぽく思えない
。寧ろリアルな鉄道システムに近いのかも、と。
そうなると。一番の理想はコレかもしれません。
(画像は1990年のダイヤブロックカタログより
詳細解説ここ)
これも「リニア」を題材にしてるのは興味深いですね。
ダイヤブロックのリニアカー。1987年。 地上子(バーコード)で列車の進行停止逆転、汽笛鳴動に減速などをサポートするというやはり
当時のハイテク玩具でした。当時基本システム8800円という低価格に抑えたのも凄い。今より電子系は高価だった時代ですよ。
商品の詳細は
モボ様のブログを御覧ください。凄く濃い記事で、ダイヤ誌を拓く光の如し!
バーコードリニアカー、その後、残念ながら赤外線リモコンの新幹線に「後退」してしまいました。
さて。
タカラトミーさん。コレも復活させたら面白いと思うのですが(……但し河田さんへのレスペクト忘れずに)。