フランス国鉄CC72000形は1967−1974年に製造された客貨両用の電気式ディーゼル機関車。同時期の電機同様のゲンコツスタイルが特徴。
斬新なスタイルに見え、実は古い機関車になりつつありますが、エンジン換装で残存してるものもある由。またモロッコ国鉄に同型機が居ます。
(wikipediaより)
この機関車。レゴトレインの世界ではGrrr31様の8幅作品が知られています。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=4302851 複雑な
塗り分けや造形の表現。あらゆる意味で衝撃的な作品でした。8幅というかラージスケールのメリットを存分に見せつける…。
さて、別アプローチであったのが、Mugen様の#10233組み換え作品。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=528524 TGVの組換で同じくSNCFのディーゼル機関車を作ってしまうとアプローチ。制約下でここまで作ってしまったことの驚異! これもまた衝撃作だったのです。
そして、この作品です。先の組換作の進化系……に収まっていませんね。
brickshelfより(写真多数)
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=552989 6幅レゴトレインの限界がどこにあるのか分かりませんが、明らかに迫ってます。
まず、
最小限の隙間で複雑な塗り分けを組み上げる。横組に逆組を多用。
サイドのグリルはグリルブロック。薄味表現ですがそれが上品さにつながってます。
対して屋根上グリルはグリルタイル。メリハリがついています。盾による
クレストの表現もまた嬉しい。
C-Cの車軸配置も再現。これは通常のPFトレインモータに対して
ダミー中間軸追加ですが、写真で見て前後の動軸に対して違和感は皆無です。そして自作の台車枠。シンプルなのですが十分に効果的。無論ここは6幅よりはみ出しているのですが台車からくる
機関車の力強さの表現として「あり」と思えます。
このモデルはPFですが、9Vでも同じ手法は使えましょう。
前面アップ。
ゲンコツ形を「直角x2」という解釈。これが凄く自然に見える!
鼻先部分はポチスロで斜めに。個人的な趣味も含めの話ですが、現状のベストといえる表現ではないでしょうか?
斜めについた灯火類は「なるほど」という感じ。シンプルなのに効果的。
赤いエンブレム(SNCF旧紋章)は引き締め効果大。
パネルを使ったステップも見逃せません。
さて。CC72000が造れるということは、CC6500のような電気機関車も造れる……? ということでもありましょう。またゲンコツスタイルのフランス製電機、オランダや韓国にいる
姉妹たちにも応用利きましょうね。
この数年のパーツ及び「技法」の飛躍的進化が何かを変えつつある。「6幅トレイン」も明らかに制約がなくなりつつある。楽しい状況ではありませんか。