この作品は先日の札幌トレインオフで展示・走行されたものの、他の隼氏作品走行が優先であまり出て来ず撮影機会を逃してしまってたもの。
あの催しではK氏の8幅のDD51(JR貨物更新機)が目立ち、迫力と好プロポーションで8幅の威力を晒しつけておりましたが。
さて。
こうして隼様の作品も再見いたしますと、「6幅もまた凄い!」と思わされるのです。

6幅でありつつボンネットを「太らせて」いるのが隼氏のDD51の特徴。
これで6幅のDD51で起こりがちだった「ボンネットが4幅では痩せて見える。DD51らしい力強さがない」という問題が解消されています。スマートさも力強さも、共に感じられましょう。
秘密はレール付きプレートの駆使。そしてタイル貼り。
ボンネット前端でも巧く使われています。
全長は40ポッチ。ここにPowerFunction機器一式と省略のない「B-2-B」の車軸配置を収めています。
(上の写真では前の機関車が重連用ダミー)
凸型機関車へのPF搭載は大変難度が高いものなので、よくぞ収めきったと。
前面窓は1幅横組み。精密感有り。側窓も2幅分の横組みです。
台車は中間台車が内側軸受自作台車なのが外見上動台車との差別感が出ているのですね。

フロントエプロンはスノウプロウも含めてぎっちりパーツ並ぶ。前部手すりは一体部品ですがこれはこれですっきりするメリットが。あと白いバーの手すりが精細感盛り上げる。
細めの前面窓はやはり引き締まりますね。

カーブ通過状態。中間台車は左右スライド。動力台車は自作台車枠です。自作台車枠はもう少し「盛る」か通常台車枠+装飾の方が、意外と重量感のあるDD51の台車っぽく見えるかも知れませんが如何でしょうか?
また、右手ボンネット上の受光部分からpf機器の搭載位置が推し量れましょう。

重連で大カーブでの列車牽引イメージ。取り敢えずの?気動車用スハネフですが違和感なし! これで既に十分な迫力に存在感!
これがガチな「北斗星」「トワイラ」「はまなす」ならさぞや盛り上げることでしょう。青いスハネフやスハフ、或いはマヤ34なども何時か製作予定に入れてほしいなと思う次第です。
また、このディーゼル機関車の流れで、DE10やDE15、DD16やDE50などの展開も考えられることでしょう(DE10やDD16ではボンネットは膨らませないほうがそれっぽい気はしますが)。DD51だって仕様やカラーのバリエーションは大変に豊富です。国鉄時代にユーロ専用機、各種更新機、あとは1号機……。
見慣れてる? 国鉄型液体式ディーゼル機関車もまだまだ作品作りこみの余地は残されておりましょう。