
驚くのは作品のクオリティにもありましょう!
プロトタイプは12200系でも中期型以降の4両編成。数度の更新を経た現在の仕様でしょうか。前面は表示器を中央1箇所のみとしてすっきりした顔。この姿のほうが馴染み深い方も多いことでしょう。

詳細見てまいりましょう。モ12200形とサ12120形。
前頭部造形は「丸みのついた平妻」という解釈。前面窓と車体角部にポチスロ使うことでの「丸み」の表現が印象的です。実車の流麗な印象を優先されてますね。
注目すべきは貫通幌カバーの「出っ張り」。拙作と同じ所に気が付かれていたとは!
屋根肩は先の30000系同様の丸ブロックを使った優雅でボリューミィな表現。拙作ではコスト面で45度スロープに妥協してしまってますが……。悲しいかな理想はこちらか?
割とめんどくさいキセ形状のクーラーは真四角に割り切っていますが、3x3という寸法は存在感ありそうです。屋根もつるつる仕上げ。
乗務員ドアと客ドアは1/4ポッチ分の凹みあり。これも理想的表現です。

モ12020形とク12300形。2パンタの中間車はやはり力強い存在。
ク12300は更新で小さく改造されたトイレ窓が印象的です。
客窓は順組でしょうか? この種の電車の窓は「2x3パネル横組」だけがベストな表現ではありますまい。トランスクリアブルー……と思われますが、1950−70年代の特急車の窓はブルーグラスが似合う。実際、昔の近鉄特急の写真を見ると窓に青みかかってる。拙作も修正してみようかしら。
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全体をよく見ると動力化準備はされてないようなので、まだまだ試案の段階であろうとはおもいますが、このモデルが実現することのインパクトは大きいでしょう。
(また、現状では前頭部の3x31隅丸みのプレートにオレンジ色が存在しないので、そのままでの制作は不可)
「特急車より通勤車のほうが、ウケる」のは昨今のレゴトレイン界隈ではありますが、特急車でありつつも地味というか堅実な存在である12200系もまた、実現の意義は大きいと思うのです。