実は往年のクラスペ宇宙船よりもかなり大柄なモデルなのですが、それだけパーツ数に余裕もあり、セット内組換に耐えうるということになります。
セット内組換というと……その匠のお一人、Mugen様が作品をあげております。遅れてしまいましたが紹介させていただく次第。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=549720
なんと大小の2モデルを1セットから造られてしまってます。素晴らしきコストパーフォーマンス!!
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小さい方は限りなく、1979年の#918や#924といった懐かしい品の雰囲気そのままに。
ミニマムなサイズが却って心地よく、懐かしい。
ウェッジプレートの形状が違うため厳密な再現にはなっていないのですが、今様のアレンジモデルとして否のつけようのない仕上げ。造形。
あの時代にあり得なかった流れるカーブが美しい。側面のエンジンのインテイク部分もディテールフル。
元の#70816よりもずっと2014年と1979年が直結してる、クラシックスペース直撃世代を刺激するモデルと言えましょう。キャノピーも開閉するようです。


両社の良いとこどりできてますね。大きな翼の中にキャビンが埋もれてるような形状はクラスペの象徴でもありました。
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大きい方は、もっと後世の宇宙シリーズの雰囲気でしょうか?
あるいは、クラシックスペースを生み出したとも言える、同時代の作品「スター・ウォーズ」の雰囲気か……? その意味でも「先祖返り」に成功しておりましょう。
両翼はウェポンベイを兼ねる? 内側に見える「ビーム(梁)」の無骨さ。外側のパイプディテール。でも武装自体は控えめなのは正しくレゴの宇宙船!
(#70816 「ネタ」「漫画的表現」だとは思うのですが余りに武装がてんこ盛り過ぎるんですよね)
武装は禁欲的なほどに控えめ。
しかし、機体サイズに対してあり余るほどにパワフルなエンジン。この中型戦闘機はどれほどの性能を叩き出すのでしょう……。このアンバランスこそが強烈な魅力!
というか、#70816を今更見直すと……ごちゃごちゃしすぎ。ギミックの楽しさとか否定はしませんけど……。そんなわけでMugen様の組換例、#70816に「何か物足りなさ」「何か、違う」を感じる層にも強くアッピールすると思えるのでした。
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もはや「クラスペクリエイター」ともいえそう。現在amazon.co.jpでは38%off 8363円です。
クラシックスペースへの継続的人気を考えますと、絶版後は「厄介な」品になりそうな気がします。
……気になる方はお早めに。