「氷河急行」「南海50000系 ラピート」「小田急10000 HiSE」で皆を驚かせた、sauseiji様の次回作試作品です。

前頭部の試作ができた時のもの。第一印象は「800系ってこんなに複雑な丸みの連続した形状だったっけ?」。
もっとシンプルな直線的な形状という印象が強かったのです。
でも、実物をよく観察すると……。あの複雑な形状の700系の「没案の再起用」というだけあり、700系に負けずおとらずの複雑な形状であることが理解できましょう。

wikipediaより
sauseiji様の作品、丸みを極力忠実に、細かく再現されようとしているのが窺えます。まさに「ハイレゾ」。1x2カーブスロープという新顔部品が可能にした造形でもありますが、やはりまとめるセンスの問題ですね。
細かく見ますと、最前部の黒いライン。
ヘッドライトケースの表現と、その取り付け方法(アンテナ棒を通すとは)。
サイドのエンブレムの表現。なんとホイール。運転台キャノピー周りの表現も注目です。

裏面より。「牙」「角」として使われる部品が、前頭部の裾を形作っています。トレインオンリーのビルダーには出てきにくい発想ではないでしょうか?

側面迄できた模様です。水戸岡鋭治デザインの新幹線ですからロゴなどの表記類も大事。
極力再現されようとしています。金色の部分はダークタンの解釈は成功していましょう。
側窓の小ささもシャープさにつながっています。
濃赤の屋根はリッチな印象。上から見ることの多い模型ではさぞかし効果的でしょうね。
足回りは未着手ですが、前部台車は先のMugen氏の500系やE7/W7系のようにカバーで覆われたら格好良さそう。
現地点ですでに完成度の高い、期待のモデルです。