色は現状通常緑ですが、将来的には濃緑にする予定とか。
(製作者から頂いた情報・画像です)
無論、トワイライトエクスプレスの合同プロジェクトとは別の規格であり企画。
人気題材ですし現状話題の列車でもありますから「競作」は却って望ましいこと。

前頭部。この題材が基本的に8幅向けであることを深く感じさせます。
以前にりゅうせん様の8幅EF81が存在しましたが(2013年JAMに出展)、8幅だとEF81の難易度を上げる太めのセンターピラーも、微妙な丸みというか角度も難なく再現できてしまう。
前面窓も6幅スケールだと2幅横組は大きく見えて違和感がありますのに、8幅だとちょうどよく見える。
隅の丸みの表現は良い感じ。前面側に「隙間」は空きますが、電機の前面は手すりやスリットなど賑やかですからそれほど気になりません(ダークグリーンにしたらもっと目立たないでしょう)。
特に目立つ真ん中の2ブロック分横組は綺麗にカバーしておりますし。
あとヘッドライト・テールライトの位置に大きさも8幅の有利さを感じます。
連結器はテクニックパーツに市販のネオジム磁石を取り付けたものとのこと。この手法もありでしょうね。ただ、連結器外見はもう少し改良の余地がありそう。
胴受廻りの重厚感はトワ釜の強化された緩衝器の表現になっていましょう。
ヘッドマークは……「試運転」仕様とは芸が細かい。ただ、旅客会社所有のカマに「JRF」はご愛嬌でしょうか(笑)。
それにしても、重量感やら、或いは「狭軌感」は十分な誘惑です。

側面。雰囲気というか迫力は出ています。
ただ、ここは未だ調整中というか発展途上な感じは否めません。8幅ゆえの「リアル」さはありますから、サイドはグリル部分も横組にして、大きな横長のグリルが7枚並んだあの雰囲気が再現できるのじゃないかと思う次第です。
中間台車も発展途上……でしょうか? 大きさはありますからカーブ対応の左右遷動機構は難なく組み込めそうです。あと、8幅ですから台車枠の自作も考えられましょうね。
8幅には使用パーツ量やそれに伴うコストという問題はあります。しかし、迫力やらバランス感、突き詰めればディテールも6幅を凌駕してしまえるスケール。
可能性を感じさせられる、ちょっと誘惑さえもある作品です。
(……いや、流石に自分は6幅にはこだわりますが。小ささや密度感が好きなのです)

バランスの良さというか、微妙な狭軌感(=リアルティ)がわかる真正面。
鉄道模型ではどのゲージでもレールや車輪、軌間のオーバースケールが大きな問題。狭めの軌間と大きめのスケールはその解決策でもありましょう。
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比較の意味で、りゅうせん様のEF81。2013年のJAMより。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=533273
同じ8幅メリットを生かしておりますが、作品の方向性はちょっと違う? 8幅も深いものです。