究極への挑戦です。

黒部峡谷鉄道は日本に残された数少ない軌間762mmの軽便鉄道。
それも、通常の軽便よりも一回り小さな極限的寸法の車輌が用いられている由。
しかし平行道路の全くない過酷で特殊な沿線情勢もあり、「産業鉄道」「観光鉄道」として大きな輸送力を確保しているのも特徴です。1駅除いて全駅で交換(行き違い)が可能。その交換設備はフル活用のダイヤ。列車の殆どは電気機関車重連で客車10両編成。他の輸送手段がない故に貨物列車も多い。
(接続する富山地鉄本線の2両編成よりも輸送力は上回ってるじゃないでしょうか? まぁ地鉄電車は定員以上の詰め込み可。黒部峡谷鉄道は定員厳守ですが)
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ご地元のryokuchakuma様により、その再現計画が上がっているようです。
無論、レゴナローゲージ規格での走行モデル。
車体は4幅+α。4幅ジャストでは機器が収まりませんから、動力を持つレゴトレインとしては最小寸法への挑戦となります。
上の画像ではミニフィグが立っていますが、全高に関してはこれがリアルなスケール。
幅とか長さも、他の乗り物(自動車や通常の電車)を前提にすると、これがレゴ的なスケールでもありましょう。関山も何度も乗車してるので、このスケール感は納得!
無論、機関車への動力搭載はあり得ません。
寸法に余裕ある客車に動力搭載。それも、PF各ユニット(モータ/電池BOX/受光ユニット)を各車セパレート搭載とする予定とのこと。
(ワンピース形にすると、どうしても車高と全長での妥協が必要になってしまいます!)
幸いにも黒部峡谷鉄道の客車は5両ユニットですから、固定編成でも差し障りはありません。

上の「客車」の内部。モータのみ搭載。小さいながら二軸駆動! シンプルでありつつ動力系として完成された印象を受けます。全高抑えるためにモータの縦置き出来ないのは厄介なところですが、横置きでギアを落として動力伝達。
上の写真に戻りますが、車体というか「カバー」の出来がなかなか秀逸です。黒い部分は客車の窓ですね。足回りは深く覆われていますが、それゆえに軽便客車らしい小径車輪の足回りの如く視覚効果を与えていましょう。そして電気機関車の「大車輪」との対比。これで「機関車」+「客車」に見せているわけですね。
克服すべき問題は残っておりましょうが、楽しみな規格・企画です。