Mugen様の次回製作予定だとか。先頭車の試作品画像をいただきましたので紹介いたします。

なめらか、そして鋭角的。
先に500系を造られたMugen氏ですが、良い意味でその作風の流れを感じます。特にフロントの「キャノピー」状の部分。窓上ヘッドライトも割愛されていないのですね。ここは良い意味で意地を感じます。
鼻先のラインは鋭く。そして膨らみも保たせた表現。
特徴である金帯は「ダークタン」での解釈。最近は供給も良いのでこの使い方も現実的ですね。青との対比も実物同様に刺激的です(ryokuchakuma氏の新茶という解釈も良かったので、ここはどちらもあり、でしょうか)
前面の金帯部分はプレート+タイルを斜面に貼り付け、ですが、隙間は気になりません。この手法は他の題材にも広範に使えましょう。なお、下部ヘッドライトは帯部分に固定されてるのですね。
屋根はタイル処理。屋根肩部はポチスロと迷われたそうですが、タイルの平滑性のほうが近年の新幹線の平角型断面の雰囲気が出ていましょう。この形式はこれで正解に思います。

角度を変えて。赤いスロープは代用部品とのこと。
それよりも、急な角度で車体裾から窓下へ上がっていく斜め帯の表現が凄い。グリルスロープとグリルスロープの間に2x2タイルを挟んでいるのでしょうか? インパクト絶大です。少し前なら「階段状表現(ドット絵的表現)」でも済まされたでしょうし、今なおそれも通じるとは思いますが(嫌いじゃない)、この表現を見せられてしまうと……。
側窓は実験的に1x1ブロック使用とのこと。小さい窓の感じがよく顕れておりましょうね。飛行機窓よりも今の新幹線の窓っぽさが出てます。この窓の少なさはグランクラス車か?
ガラスの色はトランスクリアブルーにされる予定と伺っておりますが、トランスクリアでもよさそうな気がします。なんであれクリア1x1が入手しやすくなったのは有難いこと。
台車のスカートはコスト面で採用検討中……とのことですが、個人的には「絶対に欲しい」部分です。車輪がカバーされていることの効果は絶大で、コスト分の効果は出てくることでしょう。車体からの張り出しが逆に末広がりの「安定感」や、足廻りの「力強さ」につながってる感じもあります。
新幹線電車の形状は「好き嫌いの差が別れる」ことが少なくないのですが、E7/W7は久々の「誰もが認めるかっこ良さ」。MUGEN氏らしさの濃厚な、精細なモデルの完成が楽しみです。