
近鉄23000系「伊勢志摩ライナー」(wikipedia)は1993年にデビウ(もう、21年も前の電車なのですね)。
その後2012年以降内外装の大規模リニューアルを行い、半数の編成が赤塗装となりました。阪伊特急はレッド・ブルー・イエロー揃った
エースくんパパ様の作品はこの赤塗装リニューアル車がプロトタイプです。
腰回りのミディアムブルーのラインが美しい! 更新前よりメリハリの有るスタイル。

ク23100形。「ラウンド・アンド・ウェッジ」の前頭形状が、ウエッジ感を強調することで再現されてます。おでこ部分も段差とポッチを許容しつつ、きちんと流線型でつながるラインを実現。
大胆な割り切りとスマートさの優先、そして「無理のない手堅さ」このモデルのキモでしょうか。
前面下部……スカート部は逆にラウンド感を強調されていましょう。素晴らしいバランス。台枠部分からのラインが標識灯つながる造形が見事。連結器はダミーでも良い所に磁石連結器を奢る。機能感がダミーより上ですね。


両側面より。なんとすべての客扉が開閉可能。実車もプラグドア故に違和感は皆無です。2本アーム故にドロイドアームの劣化問題も少なそう。何より安定感あり。
乗務員ドアは1/4ブロック分の凹み。ドア窓は横組タイル。かなり複雑な構造か?
上に目を向けると、屋根のカーブブロックのボリューミーなスマートさ。実車もボリューム感のある屋根なのでコストかけられただけのことはあり。
そして同じく円やかなる屋上機器。ここもコストかけただけの価値のある雰囲気。
本物は付随車ですが、レゴトレイン的には動力車。窓が色硝子だとPowerFunction機器は意外と目立たず、カーテン引かれてるように見える感じです。ブルーグラスはこの電車に似あってます。

モ23200形。サロンカー。
特徴的な大窓車。最も感動的な一両です。
フィグは乗れないものの、インテリアの見せ方が素晴らしい。ピンク基調の内装はリニュ車に合わせたものですね。

反対サイドより。パンタは交差式を菱形に割り切っていますが違和感はありません(実車が交差式なのを調べて思いだしたくらい)。近鉄特急の魅力は山越えの大電流に耐える2パンタ!
取り付け部分の構造にも注目です。横組みを屋根に埋め込むかなり凝った処理。ベンチレータやヒューズ箱などのディテールも見逃せません。スマートな電車でもこうしたアクセサリが「(昔からの)電車らしさ」を醸し出していましょう。

インテリア。フィグ乗りを考慮しない表現もあり……という新発見。ここは賛否わかれるかもしれませんが。肘掛けやテーブルの再現が分かります。

モ23300形。2ドアの中間車。売店と大窓があるのですが、そこは割愛されています。
プレーンな中間車を得るためでしょうか? 2ドアと売店表現すると客室があまりに狭く破綻する可能性もあり、この車両を24ポッチに抑えるのは難しそうです。
(1ドアにして売店表現も手法かもしれませんが)

やはりドアは二箇所とも開閉可能。床材の表現も綺麗です。

インテリア。デッキと客室仕切る硝子ドアまで再現。すわり心地のよさそうなリクライニングシートは後述。

ク23600形。先頭車。この車もドア開閉でインテリアあり。
動力車ではありませんが、前寄り台車は動力台車と形状揃える心配り。

凝った作りのリクライニングシート。立派な肘掛け。肘掛けの内側にもモケット(タイル)貼りの豪華さ。
構造上、インテリアは通路省略です。
飽くまで個人的好みとしては通路はダミーでもあったほうがいいかなぁ……。肘掛けは片方(窓側)を省略しても良いかなぁと思うのですが如何なものでしょうか?
(実車でも18400系は窓側肘掛け省略で、低めの窓框が肘掛代用になる設計だったこと思い出します)
ところで、記事書いてる途中で24ポッチ級だったことに気が付きました。
あまりに立派な作品故、レゴトレスケールでも32ポッチ級かと思ってました。ショートスケールのパワーも半端ではありません。密度感の濃さにもつながってるのかも?
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最後に余談。
赤の23000系についたアダ名が「イセエビ」だとか。あまりにそのまんまなので笑ってしまいました。まぁ悪いイメージではありませんよね?(高級だし)。
ともあれ、早くウチの子たち(10000/10100)と並べてみたい。30000系も揃えば、あと誰かが2227形とか手がければ(……やるならウチだろうなぁ。設計はできてます!)、歴代の参宮特急の勢ぞろいが叶っちゃう由。
それからもう一つ思い出すのはMugen氏の東武100系スペーシア。同じ時代の特急車同士というのも東西対決させたいものです。好対照としか言いようが無いですから。あちらもリッチなプロトタイプを十分なコストかけて再現された作品ですし。