それにしてもこの週末は新作デビウが各地で相次ぐ、賑やかな週末でした。

E3系。秋田新幹線開業時からの車輌で2014年春に引退※。新型のイメージで引退早すぎと思いましたが、新幹線の車輌のリプレイススピードを失念しておりました。
※;未だ東北新幹線内の増結車として使われているようですが。こういう使い方は欧州の高速列車的な柔軟性といえば良いのかしら?
全体に「丸み」生かしたモデリングで、実物の愛嬌ある顔が再現できていましょう。特に側面の丸みが美しい。窓も飛行機窓がベストフィット。側帯は現状赤い部分もありますが、これは試作品ゆえとのことで、ピンクに統一予定とか。そうなればよりE3系らしくなることでしょう。
前面表現はRyokuchakuma様のEAST‐iを参考にされたとのことで、現状でもすっきりまとまっていますが、実物写真を見直しますともう少し鼻先は長く、下方まで伸びている感じかしら? 構造上1プレート単位での微調整も可能に見られますので、ベストバランスを追求することもできそうです。
また、可能でしたら黒い部分を0.5プレート程度出っ張らせてみては如何でしょうか。斜めに、ノーズ部分面一で、運転台窓部分で周囲より0.5-1プレート程度出っ張る感じです。
(但し、すっきり感をスポイルする可能性はあります。好みの問題ですね)
前面と側面の繋ぎは素晴らしいです。違和感なくすっきり綺麗。挟まったピンクも手間かかってそうですがそれに見合う効果出してます。
スカートやスノウプロウ廻りも精細感が出ています。実車はかなり面倒そうな形状ですが、うまく処理されてましょう。

E6系。あっと言うまに秋田新幹線の全運用を置き換え、先のE3を一気に過去のものにしてしまいました。その形状や性能はあまりに大胆。
難易度の高い複雑な形状ですが(その上、塗り分けまで複雑)、奇跡的バランスで再現に成功していましょう。思いつかれたのはボートの底の部品が使えるから……とのこと。確かに上下逆転で使いこなされてますね。キャノピー的に飛び出た運転台窓、灰色の帯、ヘッドライト、再現度が高いのです。
4幅しかない前頭部をウエッジプレート使って6幅に持ってくる辺りも細かい仕事です。
こちら、あまり申すことはないのですが……キャノピー下の2x3スロープ(33度)は、スロープ25度かカーブスロープ1x4辺りに変更し、鼻先から貼られたタイルを外してみたほうがすっきりしそうな気がします。或いは鼻先を%6091(Brick, Modified 1 x 2 x 1 1/3 with Curved Top)にするとタイルとツライチにできますかも?
難度高い題材故に詰めは大変かもしれませんが、完成したら相当なインパクトになることでしょう。
秋田新幹線の新旧、期待しております。
「併結相手」のE5系なども将来的な課題としてありえるかもしれませんし、その際にはE6系のノウハウは生かせそうに思えます。

既存作の701系も含めて、秋田の電車三並び。
このアングルのほうが、E3/E6系の雰囲気も掴みやすいかも?
JR東日本仕様の駅名票も改良。幅を7にすることで真ん中に1ポッチ分路線カラーを入れたとのことですが、これで大いに引き締まり、リアルティが強まったといえましょう。地域色の強い題材だからこそ、地域色の強い背景の相乗効果は大きいのです。この1枚のインパクト、試作中ということを忘れそうになります(笑)。