画期的といえる前頭部表現!
<「試作品」についての記事はこちら>
待望の大型新規作品がほぼ完成したとのことで製作者から画像をいただきました。
デビウは11月1-2日の立命祭です。草津行けば会えるのですね。
実車は最短4両編成でも営業に入っていましたが、今回の作品はいきなりの6両編成。それもグリーン車・ビュフェ車込み。
「50周年」ということで、全体に1964年開業時の姿を想定されているのも伝わってきます。
21形。パンタなしの大阪向先頭車。「試作品」時代になかったドア靴摺が追加され、とてもよいアクセントに。ドア部分の窓が1プレート高いのもそれっぽい。
22形。パンタありの東京向先頭車。窓配置が21形と作り分けされています。
交差式パンタは0系のアイデンティティ。大仰にみえる碍子も「日本初の量産交流電車」ということ考えれば納得です。
外幌表現はこだわりのみえる部分。車体のラインと完全に揃っているのがニク過ぎです。
25形。パンタなし中間車(普通車)。この編成では動力車。2Mの強力車で実質「機関車」だとか。
PowerFunction受光ユニットの車端部搭載は薬師山氏のメソッドとして完全に定着した感があります。車輌の形状を見出さずに受光部露出させられること。チャンネルを確認・変更しやすいこと、(高額部品ゆえ)他車に一時的転用に有利などメリットは計り知れません。
26形。パンタあり中間車(普通車)。この作品、中間車の美しさも目を引きます。
まず、上下方向のバランスが完全に見慣れた実物のイメージに合致。腰板高く、幕板広く。意外と窓の上下方向は小さめ。そのため28ポッチといえど、「長く」「大きく」見えるのもモデルとしてのメリット。
側窓サイズもイメージ通り。厳密な寸法比率を言い出すとレゴじゃ作れなくなります。1x2ブロックは0系大窓車にはベストマッチといえるでしょう。
余談ですが、もし1000/2000代も作ることになったら?
窓ピッチの整合性は崩れますが、意外と1x1クリアブロックと1x1青ブロックで側面組んでも違和感は無さそうですよね。バリエーション展開まで期待できるのです。
(1x2を2000番代の「中窓」に見立てる方向もあるかもしれませんが)
屋根は45度スロープ。コストや重量面でも有利ですし、45度スロープって意外と電車の「肩の」丸みに近い気がします。角丸ブロックだとコストえらいことになりそうですし、そもそも屋根部が重すぎる印象になるんじゃないでしょうか? グリルなどの割愛も全く気になりません。無理するよりはシンプルな方が「美しい!」。
足回りは台車をシンプル……小さめに造られていますが、これが全長を長めに見せることに寄与していましょう。実車の台車はミンデン系の大柄なものですが、これをリアルに再現すると却って玩具っぽくなりそうなんですよね(それを狙うモデリングも、もちろん有りです)。
16形。パンタ付き中間車。グリーン車。
窓幅は普通車と同じなのですが、きっちりグリーン車に見えるのですね。窓を2+1で3幅の大窓にする方向もあるかもしれませんが、すっきり感の優先も納得です。
ただ、グリーン車は金色のドア枠も特徴でした。靴摺部分を金色っぽい色……ダークタンなどにされては如何でしょうか?
そういえば0系のグリーン車はついぞ乗車機会なし。300/700/N700系に200系のグリーン車は乗ってるんですが。それだけに0系時代のグリーンというのは別格の存在。恰も古き「一等車」「特ニ」の流れを汲んでたような気がしてなりません。無論、優等車の大衆化は個人的には歓迎すべき流れですけども。
35形。パンタなし中間車で半室ビュフェ。まずは海側の窓の少ないサイド。真ん中についた業務用ドアもインパクトあるものでした。此処のドアにも編成番号が記されていたのが印象深いです。
逆サイド。窓の多い山側。富士山見えるようにという配慮!
イス付きのカウンターで、後日の36形デビウまでは実質上の食堂車として機能してた由。1970年代の時刻表掲載のメニュウを見ると、在来線食堂車同等のサービス行われていたようです。
食堂(カウンター)部分の高めの窓は良いアクセントでした。編成中でよく目立っていたこと思い出します。無論、このモデルでも雰囲気はよく伝わってきます。
なお、このモデルでは床下機器は「海側」は新濃灰、「山側」は黒と色を変え、組成作業時に向きを揃えやすい配慮されているのも注目されましょう。
全車共通の屋根外し。内装は準備工事とのこと。でも実現が楽しみですね。
先頭車並べて。0系が行き交ってた時代のイメージ。
あの時代を象徴する乗り物でした。今後人気題材の人気作品として、注目を集めていきそうな予感?
また、ぱっと見たところ入手の難しいパーツにも依存していません。デュープも可能でしょうし、この規格でのバリエーション展開もあり得ましょうね。新幹線というか、0系のみが並ぶシーンも何時かは叶いそうに思えてくるのです。