先日の磯子フェスに「半分くらいは地元の」電車として制作を考えていたものの、時間と気力体力で断念したもの。
ただ、制作計画自体は2100形や730形(600形)と並行してありました。構想7年くらい?
構想はあってもなかなか着手できない原因は「額縁顔」にありました。
左右非対称の顔は1980年代の流行で、赤い部分が額縁状にガラスや行き先表示などを取り囲んでるデザイン。ここを省略して横組みした平面を斜めに固定すりゃそれっぽく見えるかと思いきや、どうしても違和感が否めず。構想は中断して久しく。
ただ、いくつかのブレイクスルーを思いつき、凹んだ位置に前面窓を固定することに成功と。
この顔は「一発」では決まらず。試行錯誤を1週間くらい繰り返した末のもの(無論、磯子諦めたあとも含めて)。
ガラス部分よりも窓下白帯部分に苦戦。白帯中央部分の1x2タイルは、実物のガラス面がカーブドになってることの表現のつもり。ガラスそのものは平面に割り切らざるを得ませんでしたが。
またガラス部分と白帯部分はパーツのベクトルが間逆です。ヘッドライトの位置に拘るとそうせざるを得なかった。
屋根カーブは検討繰り返した末、現状はこれがベストという結論に。ただ、本製作時にも「迷い」は続くかもしれません。
一方迷いもなく一発で決まったのは下半の逆テーパとアンチクライマー部。
側面寄りに。ドアは取り敢えず2x3パネルの横向けで。「1x2プレートクリアx2と同白x1と同クリアx2」を横組みすることも検討はしていますが。
なお、今や希少な白のトレイン窓は長期構想ゆえの計画性で、2000形の4連作るくらいの手持ちは確保してあります。ドア窓もトレイン窓ハーフがベストではあるのですが……。
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実車は1982年暮に快特専用車としてデビウしたもの。
それまで旧1000形など一般車で代用されることも多かった(!)、快特のクロスシート車率を一気に引き上げ、今のように(平日昼か休日なら)20分に1本はクロス車に確実に乗車できる体制を築き上げる。京急とその沿線のイメージアップに与えた功績は計り知れません。
1998年には優れた後継車、2100形が登場し2000形は3ドア車に格下げ。しかし、過去の類例と違い車端部にクロスシート維持のセミクロス車に。
今は新逗子〜羽田空港間のエアポート急行に充当されることが多い。お陰でエア急停車駅在住の管理人には身近な電車。愛着も湧いてこようと。