
製作中ではありますが、あまりのインパクトに言葉失う。
小さな作品ではありますが、RTやお気に入りの数がすごい……。
薬師山様のコメントには「ほっこり」と。たしかにそんな雰囲気の似合う電車です。
微妙な前面の丸み。三面折妻ではあります。しかし角張ってはおらず、あの「丸み」が自然に再現できてる。
貫通ドアの微妙な凹み。実車は埋め込み幌で幌廻りのデザインもこったものでした。
極めつけは丸い車番表示と丸い行き先表示板。 余りに自分の想像してる叡電過ぎます。
色……昔日の叡電(叡山電車・もしくは京福電鉄叡山線)のイメージといえば「ダークグリーン+ダークタン」位の重くて渋い色だったんですが、冷静に画像検索してみると(デナ20辺りで)、意外と明るい色だったりしますね。記憶って案外、アテにならんものです。
つまりは、緑とタンのツートンでも何ら違和感はない。それ以上に車番表示や行き先表示の丸タイルでの「叡電らしさ」の方が印象として強いのですね。
これは、コストや部品の種類数でも有利であるのはいうまでもありません。
この1両だけではなく、「仲間」だってその気になれば作れちゃうってことですから。あと「嵐電」もこの解釈で行けるってことになります。じゅるり……。
作品に戻りますと、小さな電車だけど3扉。
小さな作品なのにドアの靴摺りなどディテールフル。
屋根カーブも実に優雅でボリューミー。。
陳腐な表現ですが、ほっこりというよりはピリリと辛い山椒の如き作品になりそうなのです。
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実車について:wikipedia
1959年製造の京福初のカルダンドライブの高性能車にして、叡山線一の大型車(後のデオ600/700/800などよりも大型)。京阪本線への直通まで念頭に置かれていたとも。2両製造。

しかし大型過ぎて連結運転ができないという問題もあったそうで。せっかくの貫通扉は開かずの扉。
いろいろ使いにくい車であったようで、より古いデナ20などよりも先に1988年には廃車されてしまった幸薄な電車でした。
ただ、模型の世界では京阪との直通とか……夢を叶えてあげたいものです。