azur氏の……一体幾つ目の作品なのでしょうか? 良い意味で作風というか持ち味が炸裂しています。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=548437
開閉式の、ボリューム感優先の建物です。
屋根は素直な切妻。建物自体は方形。シンプルな造形故に平板になってしまうリスクがあり却って難しい……。
流石としか言えないのは、それを平板にしてしまわないセンス。
向かって左側。シンプルにまとめつつも二階の窓配置がおしゃれ。レンガ状の処理も「ある時代に流行ったモダン」を感じさせてレトロな味。
向かって右。大胆な、そして本作のキモたる「緑の柱」。
そして大きな開口部。光が差し込んでくる。
左右にメリハリ作るのは、近作幾つかの「ミニモジュール」商店建築にも共通しましょうか。
折りたたんだところもまた良し。
開閉式の建物で軒を張り出しにすると隙間埋めの工夫が必要になりますが、出っ張りもまた縦ラインというデザインで処理しています。
インテリアは、アーチを内部に持ってくるのは#31012メインモデル譲り。
階段の配置がリズミカル。屋根裏にもよく見ると階段が通じてます。
台所まわりのモダンデザインもまたAzur氏の味。さらりと作られているようですが……あの、結構デザインとか建築とか勉強されているのでは?
エクステリア、インテリアともに、1950−60年代モダニズム全盛期における「理想的住宅」のモデルを観るような感じがしてなりません。
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ハマっている方はもちろん。これからレゴを始めよう、レゴに戻ろう! という方に最高におすすめです。というか建築関係の教材として採用されたなんて話はないのかしらん……。