特に「助っ人」とか書くとそんなイメージ。
1974年デビウの6300系が未だ新車の匂いをさせていた頃、ブレーブスの優勝続いた時代でもありました……。
……って話はともかく、梅田合わせでは大変うれしい援軍です。
一応現在の「嵐山線仕様」とは伺っておりますが、2800や9300系と揃えれば京都線特急車が3世代揃うわけです。何より阪急電車で合計5編成が揃えられるのは場所柄望ましいすぎるではありませんか。ポリフェノールの過剰摂取要注意!

前面はヒンジに依って後退角を付けておりますが、新茶のヒンジプレートは関山も諦めた激レアパーツ。
そこで対策されたのは、灰色のスカートにヒンジを入れてしまうという手。スカート付きの6000系列以降になら使える手段です。強度面ではこれ、望ましいのですよね。
スカートそのものは切り欠き部分がそれっぽいのです。
見た目の素晴らしい下部標識灯ですが……銀色帯の入った6300系専用ですね。他の通勤車は一寸無理(あ、%4070ヘッドライト茶色2つ並べりゃいいのですよね。実物も凹んでますし)。
前面窓の上下位置は高すぎず低すぎず。方向幕に窓上の白塗という要素があるゆえ、おでこ広すぎという感じはありません。ただ、向かって左の車掌台上も茶色なのはなにゆえ? ここが黒になるともっと引き締まりましょう。
もう1点気になるとしたら、貫通扉上の茶色は新灰にした方が、前面に縦帯状に銀色が入った6300系っぽく見えると思うのですが如何でしょうか? 同じ意味でヘッドライト上の白タイルも新灰にしますと……?

側面ですが、まさに「自分が検討してた、阪急電車」。
こうして実現すると感慨深いものがあります。自分は2800/6300な二連窓は横組にしてしまいましたし、今でもあれは間違ってなかった! と思ってますが(笑)、未練を残した補強付2x2パネルでも凄くそれらしくできることが分かります。これはこれでよかったなぁと。
ドアの横組、側窓とドア窓の高さ寸法が若干違うのは思ったほど気になりません。
それよりは横組による精細感がプラスになっていましょう。5幅分にドアと戸袋を収める寸法取りは御見事! 運転台後部の小窓まで再現と。
窓の中に目を転じれば、緑のシートが並んでるのも効果てきめんです。京都線特急はこうじゃないと。
床下機器はダミーでも付けば、随分雰囲気は変わってきそうですね。
全長は29ポッチ。拙作の2800とは揃えて下さった配慮が嬉しいです。また、阪急電車がそれらしく見える寸法でもあります……全長32で作ると19m車は間延びして見えてしまうと思うのです。
あと、奇数全長の緊張感って、意外と見逃せない要素かも?
拙作との違いというと……。
方向幕や社紋・車番などは省略と装飾は控えめ。それが却ってすっきり感というか、品の良さに繋がっているのかもしれません。この品の良さというのも阪急らしさであるのは言うまでもなく!
(対比の意味で、並べてみたいものです)

ところで……何両編成なのでしょうか?
見たところ先頭車+中間車なのでもう一両先頭車作って3両、或いは4両編成?
無論、2両でもディスプレイ用には使えますし、拙作の2800形に繋いだ6両編成という運用もありかもしれません(実車では無理ですが)。
ちらりと見える中間車の窓割も端正で、期待できそう。奇数個(9組)の窓セットを偶数個にしていますが、これも意外と気にならないものです。
また、クーラー位置的に2パンタの中間車? 力強い姿が望めそうです。
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さて。
薬師山様ではもうひとつ凄いのが完成されているようです。
これまでの試作品公開もなし。いきなりの大胆な、新作。賛否も割れそうな、しかし必然性もある新表現。
明日記事にします。乞うご期待。