ロシアのサイトからが情報源の2015年のバイオニクル復活……の噂は聞いてはおリましたが、何分専門外ゆえに適切なコメントできるとは思えず。かといってニュース貼るだけもなんだし……とか思っていたら、お餅屋さんが美味しいお餅をついてくれました。
駅前帝国メガトロニア
「BIONICLE復活の可能性を考える。」
気合の入った、長文の考察記事です。
バイオニクルやHFが苦手というか嫌いな方でも読む価値はあります。
(……というか、玩具業界研究のレポートのレベルになってませんか?)
割と冷静に頭冷やして考えておられて、事あるごとに「トレインでの新製品出せ(Cityと10000代以外で。クリエイターが理想)」を繰り返してるどっかのブログとはえらい違い(苦笑)。
それではバイオニクル復活の“狙い”を推測してみましょう。
パターン1:HFの後釜が必要
パターン2:ビルダブルフィギュアの後釜が必要
パターン3:システムとのシームレス化のため
パターン4:HF系ラインが好調なのでをもっと拡充したい
パターン5:特になにも考えていない
パターン6:そもそもガセ
この場合分けが巧いのです。自分が大学生の時にこのレベルの文章書けたか怪しいもんです。で、最後のほうで
「特になにも考えてない」「そもそもガセ」とオチまでつけてるのは娯楽的読み物としても一読の価値のあるものにしています。随所にファンとしての要望が見えてるのは逆に信頼性を高めてると思います。評者の立ち位置が分かりますから。
それにしても。
「バイオニクルとHFの違い。」
「何度コケても? 大型スケールのフィギュアを出す理由。」
「ストーリー製の功罪。こったストーリーや設定があればいいってもんじゃない。」
を明らかにして、それから。
「レゴ社は(中略)ホントに倒産一歩手前まで追い込まれた過去があります。(実はこの時レゴ社を首の皮一枚で繋いでいたのが他でもないバイオニクルなのですがこの話もまた別の機会に)」
って記述は興味深いものです。
おもいっきり余談ですが。
あの会社は1990年代後半−2003年ころの「暗黒期」に、
「ユーザーは普通の家を建てられる製品を求めてる」ってことに
全く気がついていなかったという恐ろしい前科があります。何度か記してますが、1990年代から2000年代前半、普通の住宅を建てられるセット、皆無だったんですよ! これが1970年代的レゴを知ってるとどれほどの違和感になってたことか。
でも、2005年に#4886初代家クリエイター出したら大ヒット。以後家系クリエイターは定番商品に。
女児向けってジャンルも同じく。アメリカンでダメダメなベルビルで
女児向けにはレゴは売れないと判断してたのに、いざ精細なフレンズ・ディズニープリンセス出したらやっぱり大ヒット。
大きな組織って
「意外となにも考えてない」ってことの傍証にはなってるかと。
ただ、バイオニクル復活はそれなりに計算はされてると思います。
HFとニクルの良いとこどりができたら、市場からも評価されるんじゃないでしょうか。
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思えば、自分がレゴはじめた2003年ころに飢えてたのは「
オフ会開けるようなファンコミュニティ(まぁぎりぎりEJLTCありましたけど)」
「文章系の、深い考察」でした。
前者は既に満たされ、後者も徐々に満たされるようになってきたのは嬉しいことです。