
先方の記事:ICE1 ついに完成
mazta-k様のICE(ICE-1)は2014年最大のプロジェクト。
最初にCAD、そして中間車の構体が出てきたところで軽く驚愕。そして食堂車インテリアと少しづつ発表されてきました。今回、7両編成での、インテリアも含めての落成。
実物についてはこちら(wikipedia)
言わずと知れたドイツの高速列車。動力集中方式のICE-1は1991年の営業開始。
高速列車のアコモデーションが簡素化される傾向の中(SNCF及びJRC……)、食堂車やコンパートメントも含むゆとりある設備が特徴。過度な豪華さではないものの、必要十分な上質さ。往年の「TEE」に比べてさえも劣化感がないのですね!
以後の増備は動力分散方式でより高速なICE-3に移行していますが、接客設備への「理想主義」は変わっていません。

今回落成の動力車。「ICE」のロゴ表記がモザイク処理。斜体のロゴという難関をクリア。
また、内部はPowerFunction機器ぎっちりですのでロゴはブロック1幅で完結しています。

恰も、彼の国の鉄道模型の型録写真の如し。
前頭部はシンプルにスロープ仕上げ。レゴらしさとドイツデザインの相性は凄ぶる良好。スマートさと素材感という矛盾しかねない要素がバランス取れていましょう。前面窓のブラック処理も気になりません。
裾部の「車屋根」上下逆転での処理もとてもスマート。
上を見れば、大振りなパンタも全体の精細感を引き上げています。重要な部分です。

「フルアクションモデル」たる、動力車の仕掛け。
ライト点灯は勿論ですが、動力に関与しないMサイズモータ1個搭載することでブロワー音が鳴ります。
チャンネルは動力用と、ライト・サウンド用という区分け。停車中のブロワー音は聴き応えのあるものでしょう。
なお、音を大きくする、響かせるための工夫はされても良いかも知れません。

客車標準。4両ありますが、外見はすべて同じとのこと。
すっきりと、美しい。ドアの楕円窓はインパクトある部分。32ポッチのショートゆえにドアは1箇所に割切る手もありましょうが、ここは実物通り2ドアで。でも、ドア多すぎという印象は全く受けません。2ドアで正解だったのですね。
トレインプレートは24ポッチ長に対して、8ポッチを延長。

2等車インテリア。左が開放室。右がコンパートメント。
ガラス製の仕切りであったり、客室空間真ん中に置かれた荷物置き場。やはりガラス製のコンパートメント仕切りを再現しています。赤い、脱出用ハンマーも備えてあるのは面白い表現。

1等車インテリア。大きくは変わりませんが、それほど2等車でも質が高いってことでもありましょうか。それでも、革張りシートのイメージが伝わってきます。

食堂車。盛り上がった天窓付きの屋根が特徴。実用性に囚われたらありえない構造です。この天窓付きアーチ屋根も違和感なく再現。編成を華やかに!

食堂車インテリア。中央に厨房。左手にダイニング、右手にサロン。
ダイニングの仕切りであったり、サロンのテーブル形状は実車乗車ならではのこだわり。

編成で。32ポッチ長での7両編成は結構な迫力になりましょう。写真からも伝わってきます。
TGVであるところの、#10233ホライゾンエクスプレスとの共演も楽しみなところ。JAMをはじめ、多くの催しで「花形」になってくれることでしょう。
あぁ……拙作のドイツTEE(VT11.5/VT601)もアップデートしたくなってしまいました。いや、その前にET403(IC仕様)へのインテリア設置か。いろいろ刺激されます。
欧州型の中でもドイツ形は特に「王道」って感がありますよね。
偏見かもしれませんし、日本形も大好きですが、ドイツって何時も「鉄道模型の本場」なのだと。