
先方の記事:「客用扉、微妙に凹む…のテストです。」
1/4ポッチ分、ドアを凹ませるという表現は開閉式以外ではおそらくベストと言えるドア表現。
この「1/4」の調整は意外と難しいのですが、やってみると意外とシンプル? 無論、正解はこれひとつではないでしょう。余談ですが、開閉式(プラグドア)にすると1/4位の凹みが自然に作れたりします。

その適用例とか。コメントが楽しい。
テスト用のドンガラなので、何という形式でもないです。コイルバネ台車とか、冷房準備工事とか、扉部分にラインが無いとか、色々分割民営化直前の国鉄的なセコい仕様に見えますが、気にしない。
うーん、115系3000番代に組み込まれた111系や115系のMMユニット風に見えるのですが、なんか違う(笑)。111系だと非冷房でしたし、115系だと冷房ついてたような。でも、あの時代の地方導入車の妙なセコさは感じられます。
ひとつ言えるのは、この窓配置でも十分に「近郊型」に見えるという事実ですね。その面のテストも兼ねてらっしゃるのだと思います。
全長40ポッチですが、戸袋窓を1ポッチ幅に修正して(1x1ブロックあたり?)、車端部1ポッチづつ縮めれば32ポッチへのアレンジも容易な割付なのも興味深い。
ただ、この色のまま制作しようとすると現状どえらくコスト高になってしまうのは事実です(トレイン窓の供給わるすぎ!)。
飽くまで「思考実験」のレベルでしょうか。
あと、言うまでもなくドア凹みの効果は大きいです。ちょっと羨望。
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上記を逆に応用。ドア部分を微妙に張りださせるとキハ35系通勤型気動車に。
先方の記事:「国鉄キハ35系気動車…扉、今度は微妙に凸です。」
実車は外吊り式のドアで、微妙にドア(半自動もしくはボタン式)が張り出していました。微妙にチープな作りが「味」とも言える気動車で無論オールロングシート。
こんな車も関東近郊の通勤線(相模線や八高線。或いは譲渡先の常総線など)なら適任ですが、多くの導入線区ではあまり好感持たれてなかった? この車で名古屋〜湊町(難波)間の乗車は考えたくない(1965−1985年ころはそんな状態だったらしい。旧関西鉄道の冷遇、ここまでするか?)。
まぁ、多くの中長距離の運用がある線区では他形式との混成をしてたようですが。
余談はともかく、このモデルは先程の手法の応用でドアの張り出しを再現しています。これがないとキハ35にはちょっと見えない。適切適任な応用例と云えましょう。
側面は40ポッチ級で省略なしの窓配置が再現可能。32ポッチに応用するなら戸袋窓(いや戸袋窓じゃないですが便宜上)省略、車端部詰めてなんとかなりそうです。
前面は1x2カブスロがこの部品ならでは表現力。屋根もまたチープにプレートポッチ丸出しですが、これがまたキハ35らしいといいますか(笑)。小技が効いてるのはグローブ形ベンチレータ。最近出回りだしている穴あきの2x2タイル(ドーナツ状)を使うことで、上面の丸みを表現できています。今後、通勤型の印象を変えてしまう表現かもしれません。

側面アップとエンジン(DMH17H)。側面にシリンダヘッド。
この精細さはこだわりを感じます。気動車の場合は運用線区もホーム低いので、停車中にエンジン覗きこむなんてこともできましたよね。考えてみたら「エンジン剥き出し」なんて野蛮な乗り物ですよね気動車って(笑)。だからこそ、作りこんだら楽しそうでもあります。
さて。
乗る分にはちょっとげんなりする車ですが(隣がキハ40かキハ58ならそっち乗っちゃう)、模型的に見れば1両でも造っておけば編成に変化を付けられる楽しい車ですよね。「適度な落差感」が楽しさを演出するというか。一般には前面も側窓も丸みを帯びた形状である気動車の仲間では、前も側面も角ばったキハ35系は良いアクセント。
無論、両運転台のキハ30や、ステンレスのキハ35 900代という応用も楽しめそう。
内部構造は先方の記事参照願います。例によって「箱根細工」ですが、この形式の場合は特に違和感が皆無で、かつ実現した場合の質感も良い感じになりそうなんですよね。