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2014年06月14日

【鉄道作品[日本形]】阪急1010「高性能車の夜明け」は新旧折衷。

 阪急電車シリーズ。第三弾です。



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 先ず、1950年代に登場した初期の「高性能車」は興味深いものが多いのです。
 カルダンドライブと軽量小型の主電動機。イコライザを排除した新型台車。そして、軽量構造の車体。

 ……しかし、車体に関してはそれまでの延長にあるような古風な風情を湛えるものも少なくない。
 戦前の電車と同じようなシルヘッダー(窓の上下についた帯)。ドアも枠線の入ったちょっと優雅なもの。一灯のみのヘッドライト。
 新旧が混在した姿は「着物で靴を履いたような姿」と喩えたくもなります。
(無論、東急5000形、営団300形、京急700形[600形]に国鉄101系といった、車体も超絶モダンという例もありましたが。関東ばかりかといえば、阪急のライバルだった阪神は3011というアバンギャルドな電車を導入してました)

 それがゆえ、1960年代以降の陳腐化は早いもので、1970年代には既に「旧型車扱い」されるケースも少なくはありませんでした。

 阪急の1000系列もそんな過渡期の車輌群。
 まして阪急はその後の2000系列の変革が大きく、量的なボリュームも大きかっただけに、相対的に1000系列が古臭く見えてしまった。本線系や優等列車からの引退も早めであり、また支線からも消えるのは早かったのです。
 とはいえ、最後まで大事にされてた印象はあり。1970年代半ば以降は冷房化まで進められるほど。それならもう少しは長く使って欲しかったのですが……。1989年の全車引退は惜しまれます。

 実物写真(wikipediaより)
 1100形の写真ですが、1010形も形状は同じく。また、3扉車の写真ですが原型は2扉。

 まさに旧型車(920や810等)と2000系列の中間的な形状。今の目で見ると新旧折衷の姿ですが、そこにまた惹かれる!
 屋根内に換気装置(ファンデリア)が内蔵されていたため、屋根側面はグリルになっていてこれが独特の風情。もっとも冷房改造時にグリルは埋込されてしまうのですが、古風な車体に冷房載せた姿はそれはそれで新旧折衷感が高まって悪くなかったものです。

 実物詳細こちら:
 Wikipedia:阪急1000系電車(初代)
 他は余り纏まった資料がありません。ただ画像検索するとそれなりにヒットします。
 一時期から限定鉄コレが何種類も出ているようなので、その意味では身近になりつつあるのかも。

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 試作の記事はこちら:阪急電車1010の試作/おまけ、折妻の作り方


 モデルは5月末に3両編成を一度仮完成させていたのですが、インテリアまで含めての完成は先週のこと。

 プロトタイプは神戸線用の1010の中で、エアサス台車採用の1018−1056−1019の編成。デビウ当時の2つドア時代の仕様。阪急は何故か2つドアロングシートという、今から思えばゆとりある仕様が多かったのですが、1970年ころまでに3ドア化されてしまいました。

 構造とかコンセプトは「試作」の記事の中で触れた通り。横組なしで殆ど順組。
 屋根廻り以外は比較的無理のない組み方です。側窓は2x2新茶窓をひたすら並べる。新型窓2x2は茶色とタン色の入手性はよいのは有難い。

 シルヘッダというか、窓の周囲が微妙に出っ張った作りは窓の上下にダークブラウンの帯を入れ、視覚的に表現。窓が出っ張ってるように見せています。
 枠のある古風なままのドアは、1x2タイル貼り付けで表現。

 屋根とか連結面。斜めにグリルタイルを付ける方法を編み出せたおかげで、1000系列の再現に弾みが付きました。
 屋根内にファンデリア内蔵ゆえ、「何もない」すっきり屋上は1000系列原型の特徴です。ただ、余りになにもないのも何なので、列車無線アンテナのある仕様に。これで2扉ですから1960年代末のえらく限られた年代考証となります(笑)。
 貫通路は920形以来の広幅。車内がちらりと見えるのが気持ち良い。

 屋根の構造と車内インテリア。
 グリルの斜め取り付けは、車体上部幕板部をL形パネルで作ることで実現しています。斜めはヒンジブロックで角度つけ。
 車内は史実通り(笑)ロングシート。1000系列でも京都線用の1300形にクロスシート車が1編成あり。それもかなり迷ったのですが、ちょっと外様の京都線偏重になるのもどうかと思い、断念。
 あと神戸線も阪神3011形対抗で、1010形をクロスシートで造っててくれたらなぁと思わなくもないのですが。まぁ妄想は程々に。
 余談ですが、8000系の転換クロスシート(神戸寄の2両)が今も残ってるのは阪急の奇跡のような気がします。客減ってるのてカネかけて改造する必要もないってことかも知れませんけど(苦笑)。

 台車。1018-19号固有のFS-320のつもり。標準車輪パーツに縛られてるとアルストムリンクもシンドラーも差別化できないのは困ったものです。ミンデンドイツ系の板バネは何とかなりますけども。
 余談ですが、1950年代の私鉄電車の台車は仏・瑞西・独の技術が乱れ咲き! そこに日本で独自開発のエアサスを組み込んだりやりたい放題の楽しさでした。やりたい放題の末といえば……。

 中間車(付随車)1056号の台車は「エコノミカル台車」KS-62。開発したのは汽車会社。
 軸バネなしの最小限のフレームをエアサスの枕バネのみで支えるという、超絶シンプルな台車。類例するのが東急車輛のパイオニアIII台車。

 阪急では少数派でしたが、京阪にはそれなりの個数が採用。
 またパイオニアIIIの方は東急や南海で纏まった数の採用。あと国鉄の高速貨車(10000系)の台車もこれに近い。
 
 乗り心地は褒められたものではないと云われており(また貨車用には余りに高価で)、採用車でも殆どが他の台車に交換。現在使われているものは皆無……だと思います。阪急1056号は廃車までこの台車でしたが。性能はともかく、丸みの強い車体とシンプルな台車は意外と似合っていました。

 モデルでは、内側でテクニック軸の車輪を支え、外枠は飽くまで装飾。斧使ったボルスタアンカ、あと大仰なエアシリンダがアクセントに。
 
 梅田より先頭車(電動車)の1018号。
 1000系列は例外なくパンタは後ろ寄りに1基搭載。前パン車や二挺パンタ車はありません。お陰でおとなしいというか……品の良いスタイルです。

 神戸寄先頭車(電動車)の1019号。
 電動車ながらパンタなし。1000系列は3−4両編成でも編成全体でパンタ1基のみ。2000系列以降ででパンタだらけになるのとは対照的でした。

 モデルではこの車両にトレインモータ組み込み。

 中間車(付随車)1056号。
 この時代の「サハ」ってなにもないシンプルさが身上。特に1000系列は屋根の上にも何にもない!
 こんな付随車を電動車が挟んだ3両編成というのは、なんとも味のあるものです。

 神戸寄先頭車、1019を前にして。
 神戸寄の先頭車には、やはり向かって左の車体裾にジャンパ栓収用函あり。意外と目立つ。


 その他写真こちら(brickshelf:検閲済)

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 造ってて気がついたのですが、1000系列の3扉版もそれほど難しくない?

 両端部に窓1こづつ。ドア間に窓3つ。綺麗に収まる筈。これで以って冷房載せた末期の姿も惹かれるものです。或いは能勢電譲渡での、窓まわりクリームのツートンカラーも有りか?
 まぁその前に優先すべき題材多々あるので、「何時かは」という次元の話ですが。
 
posted by 関山 at 06:52| Comment(5) | TrackBack(0) | 鉄道作品(日本形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする