さしあたっての製作予定はないとのことですが……。
名鉄1600系特急車。1999年にデビウしたものの、2008年には3両編成中の2両を1700系に大改造。余る一両は早々と廃車されたという、なんとも幸薄な電車です。1000系パノラマスーパーと同様の塗色は似あって居ましたが、今はもう見ることはできません。実物についてはこちら。
全体的にすっきり、スマートに見えるよう仕上げられています。
特殊スロープ使った前面おでこ部分は小気味いい解釈です。あと、前面窓下部、ヘッドライト下部はプチスロによる「隙間も上等」な仕上げですが、この隙間があることで丸みというか、流動感が出ています。大胆な表現ですが応用の範囲は広そう。
側面では、帯の斜め切り上げ部分が自然な感じ。側ドアは狭い両開戸をパネル横向き表現ですが、これがベストに見えます。
名鉄は今はともかく、一昔前二昔前、更にその昔は面白いプロトタイプの宝庫でした。
標準カラーリングは赤という難易度低い色ですから(その昔の優等車のクリーム/茶も難易度低し)、もっと造られても良いジャンルかも知れません。
(まぁ管理人も狙ってる形式はいくつもあるのですけども)
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こちらは京阪3000系(二代)と、13000系。
3000系(二代)は2008年に導入された本線優等用。13000は2012年導入の支線用電車。色違い・仕様違いの姉妹の如し。それにしても妹分の13000系、支線用には勿体ない?
上品さと大胆さ、伝統と革新のバランス感という意味で、淀川向こうの阪急9300とは違ったベクトル。而して、同様に名作といえましょう。
前面はまっ平らに割り切っていますが、これでも何処はかとなく「丸み」が感じられる視覚効果は凄い。
共通に見えて、作り分けしてる部分も興味深いものです。スカートであったり屋根カーブであったり。スカートはそれぞれ違う形で「丸い」のが印象的ですね。13000の逆アーチは凄いアイディア!
丸みというと前面下部の、大きな半円の縁(ムーン・ライン?)が標識灯になってるデザインの再現も唸らせるものが。上の図をよくご覧いただきたいのですが、スロープを組みわせた時の「隙間」を標識灯に見立てています(うっすら赤が見えます)。
側面は共通……。
実物では3000系の方は戸袋窓も含めた連続窓、13000系は戸袋窓なしで独立窓2個。
理想を云えば、その辺りの作り分けあればと思う由です。全長26ポッチですが、29ポッチくらいまで伸ばすとこの辺の自由が効くようになりましょうか。とはいえ、現状でも車端部など調整すれば、或いは横組なども考慮すれば、窓割の違いは演出する余地もありそう。ただ、現状でもすっきりした良さはありますし、実物写真見るまでは違和感のないレベルでした(写真見ちゃうとね(笑))。
両者は屋根カーブの差異による印象差も大きいですね。深い屋根の3000系と、もうちょっと普通の電車屋根の13000系。どちらも、あり♪
さて。3000系は屋根に使ってる丸ブロックに現状で濃青が存在しないため制作困難と伺っています。
しかし、前面屋根カーブはカーブスロープ1x3に置き換え、側面屋根をスロープ45度に差し替えたら製作可能かも知れません(自分が実物写真を眺め直した印象的には、これでも大丈夫そう……)。なお、ブロック1x1の濃青(高い!)を大量消費するのは余りに非経済的なので、側面はドア窓も含めて横組にするなどして、プレート1x2(濃青でも比較的廉価)で済ませる方向もありかも知れませんが。
13000系は現状でも製作可能ですね。
緑色が濃緑か普通の緑かは判断に困りそうな部分ですが……。コストで後者でしょうか?
このあたりが実現してくれたら、既存拙作の1900形(あと、Adiemus様の8000系)も含めて京阪電車界隈もえらく賑やかになりそう。茶色の阪急とは違った、「穏やかな、華やかさ」。
それから。どの形式も技術的な問題なら、ほぼ克服済というのが「今の、レゴトレイン」の凄さですよね。いい時代になったものです。