http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=543180 6月の新作、#31026「バイクショップとカフェ」を意識した、自作の
アイスクリームショップ。 #31026と揃えた時に違和感のない、適度な解像度。センスの良い開閉式の建物です。何時もなら「こんな雰囲気の製品を公式で出せ」とか愚痴るところなのですが(苦笑)、今回は公式がもうすぐ出るんですよね(笑)。
実のところ、モジュールビルはイベントなどで配置に困ることもあるので(そもそもオフ会程度だと持ち歩き困難)、この#31026の提案する
「タイニーモジュール」は普及して欲しい。これも#31026の「世界的な」売上にかかってるのかも知れません(……日本ローカルではすごい予約人気でしたが。世界的にはどんなもんなんでしょ?)。
閑話休題。#31026やら10000代モジュールにはありえない、
明るいカラーリングが印象的。しかして、CityやFriendsに見られるような
「軽さ」がなく、重量感というか安心感があります。クリエイター的にパーツガッチリくんであることが伝わるからでしょうね。建物の色に関しては、もっと冒険は許されるべきなのかも?
あと、#31026の印象と被りますが、1970−1980年代の「レゴランド」や「街シリーズ」の延長線上の雰囲気も十分に。
閉じても広げても様になる。そしてインテリアも適度な密度感。全体に良い意味で「クリエイター」チックです。#31026素組と並べても良い雰囲気になるでしょう。
4幅車の背景として、6幅トレインのストラクチャとしても期待できそう。
やはり、#31026の可能性にも期待してしまいますね。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=543182 キャディラック 1949年型。さて……。
一般論として自動車の形状が今と大きくは変わらなくなってくるのは1950年代半ばから後半。シトロエンDSであったり、MINIであったりFIAT500であったり(VWビートルはちょっと例外)。この辺は今も作り続けてりゃ商品になるでしょう。クラシックカーという定義は当て嵌まりにくい。
しかし、
それ以前の自動車って明らかに別の雰囲気を帯びています。そして、レゴでの作品は極めて少ない。馴染みもなく、そもそもどうやって造ったらいいか分からない……。
その、盲点をついてきた作品です。
過渡期の流線型デザインではありますが、やはり後世のキャディラックに馴染みがあると
十分クラシックに、そして優雅に。 ボンネットの横組みは意表をつくもの。十分に、それらしい。縦方向のラインは言葉も出ません。
フロントフェンダーは上にタイルはって、横組に備える。サイドのスリットからステップに流れるラインもまた美しく、アールデコ(マシーンデコ)的な装飾を思わせる。
一方、古い車では悩まされそうなフロントウインドウやルーフは
「普通の部品」で処理していますが、これが意外と違和感がない。難しく考えるよりは「試してみろ」。案ずるより産むが易し。
その上。色は濃青。
この時代の大型車というと「黒」と考えてしまいそうな既成概念を壊してくれます。そして、ファンダーやら高2の車ドアやら、
濃青で作る必然性が見えてくるのもまた素晴らしい。
ミニフィグの選定も最高! あの時代の華やかなアメリカを感じさせるもの。ちらりと見えるリアシートも雰囲気盛り上げる。
この作品の醸しだす空気。流線型列車であったり、ジェット化される寸前の豪華さ競い合ったエアライン……
夢の様な世界をイメージさせる第一歩にさえ見える。
新しい地平、可能性を拓くモデルと言えましょう。