実に理想的な大曲線レールではあるのですが。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=540936
http://www.eurobricks.com/forum/index.php?showtopic=93476
Eurobricksのフォーラムでのやりとりを読んで、ようやく構造が理解できました。
レールそのものは、建築模型・鉄道模型ストラクチャ用として市販されている(らしい)IビームABS材を使用している。
枕木には1x8タイルを使用している。
取り付けはABSボンドによる接着。正確な作業のためには治具が居る。
少なくとも、3Dプリンタやその出力のような、コスト高になる技術は使っていないそうです(治具を3Dプリントはありえましょうが)。
未だ理解できなかったのは「レールの曲げ方」でしょう。
ABS樹脂のIビームを曲げて、またその状態で安定させる方法がちょっと想像できません。それも極めて正確な曲率で。
外見・機能は理想的には見えるのですが、それなりに手間掛かりそうにも見えます。
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大曲線カーブのサードパーティーによる製品化は「BBB」も事実上断念(3Dプリンタ用データの提供のみ)、「Me-models」もまったく進展がない状態。
直線連ねる大カーブは最近のアメリカの大規模イベントでは実用されているようですが、余りにも大規模かつコスト面での問題があります(特に9V環境では)。個人環境で気軽に導入は未だ難しい。
あと、管理人が行ったフレキシブルレールの固定化(+9V化)は技術的には簡単・かつ低コストではありますが、外見面で問題残ります(それでも、実用していくつもりですが)。
突破口、どうにか開かれないものでしょうか。
レゴのトレインシステムがもっと大きな世界的市場になれば、鉄道模型のレールメーカーが参入してくれる(というか、レゴファン側のほうから製造依頼しても採算の取れるコストになる)可能性はありましょうかね……。
但し、現状で鉄道模型的な発展がレゴ社の「無策」で阻害されている感もあります。
(日本の環境が最悪なばかりではなく、欧米においてさえも)
いや、#10233の出来は素晴らしいですが、TGV嫌いって人も少なくはないのも事実です。また、Cityトレインからの発展が全く用意されていないのも問題のまま。
大きな市場とまではいいませんが、或る程度の市場は開けるはず。それなのに敢えてそこに気が付かないままの悪循環、ちょっと気が重くなるのでした。
いつもいつもの愚痴の繰り返しになってしまいますけれど、レゴ社はマテルやバンダイよりも、brioやMarklinや「トミー」(敢えて旧社名)を意識して欲しいのです。