画像が出ているのはいいのですが、カワダ公式じゃない方のフェイスブックより。
それに日本語じゃなくて
英語圏?のコミュニティ。
情報の出方が、まるでデンマーク製のブロック玩具のリーク情報のような気がしますが、気のせいですよね……。
……って話はともかく。画像の情報量は多いです。
前回の「鉄おも」誌よりも詳細な位。
全長は
ショートスケールですがボギー車。Bトレ用動力ユニットが既存製品では近いものでしょうか。動力車以外はホイールベース調整なども自由なようです。
車体幅は
「6幅」で、24mm。
これまでのナノにはなかった平面パーツの多用でリアルというか、納得できる形状を実現しています。画像にあるE5系やN700系を見る限り、なかなかのセンス。
とはいえ、基本は中身まで詰まった
ソリッドなモデルですので、内部空間とインテリアを造るレゴトレイン……Lゲージとは別の捉え方は要されるでしょう。
レゴでは常識化しつつある横組・逆組などもナノは苦手でしょうし。当面は自作よりは市販車両のコレクションや小改造で楽しまれる方向かもしれません。
「ハイクオリティで大人が楽しめる本格的な鉄道模型仕様。」ってキャッチフレーズは心躍る物があります。あぁビルンドの連中に聞かせたい……。まぁ、ライバル?の意向は当然チェックしちゃいると思うのですが。
N互換のレールは、カワダの鉄道システムとしては4代目?
1960年代の初代「走れ機関車」用。
1970年代なかばの「タウンシリーズ・機関車」用。
1980年代末にバーコードリニアカー用として用意され、2000年代前半のトーマス用として生き延びてきた軌道システム。
今度の4代目こそは、長期定着するのでしょうか……?
(まぁ、最悪の場合、普及しきったNゲージのレールで良いわけですが)
「情景シリーズと連携」も、ナノの強みですね。
まぁランドマーク的特殊な建物より、普通の「住宅
(3LDK?)」「団地」「商店」「東横イン」みたいな鉄道模型ストラクチャー的展開は要求されてくるでしょうけれど。
ただ、カワダさんのフットワークの軽さ的に、このへんは一気に充実させてくる可能性はあります。
左上から。
E231系山手線は、シンプルながら納得できる表現です。積分モデル作りなれてきたカワダのデザイナーさんのセンスが光っていましょう。側面の端折り方も巧いです。
蒸気機関車は特に名乗っていませんがC62っぽい?
国鉄型蒸機の特徴をきちっと抑えています(2000年くらいのAFOL黎明期のレゴ日本形蒸機作品を思い起こさせます)。ただ、足回りは流石にダミーでしょうね。客車動力と考えたほうがすっきりしそう。
で、客車はちょっと無理のある雰囲気です。斜め部品の使い方次第で化ける可能性もありましょうが……。
動力ユニットはBトレ用同様に台車枠取り外し可能。
923系も良い出来ですね。色変えで元来の700系にするのも流行りそう?
パンタ廻りは積分表現なのに精細な感じが。
左下は基本セットで
ICE風の電車。「鉄おも」誌記事では詳細画像ありましたが、前面は勿論一体大型部品ではありません(苦笑)。他の新幹線でもそうなのですが
前面はパーツで作りこんでるのは凄い。このへん、ビルンドの悪癖はきちっと分かってる感じ(笑)。
右下。
駅とか。鉄道模型的ストラクチャーセットはヤル気ありそうですね。
というか、車両だけでスタートアップに(最低)5種類ですよ!
セット2種類しか出さない出せない、ビルンドの世界第二位の玩具大手さんにABSの角削って煎じて以下略。
何度もしるしてますけど、
カワダさんのフットワークの軽さもあります。本気になると怖いですね。プラレールアドバンス辺りの市場も狙っているのかもしれません。
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さて。
個人的には手を出すつもりはないのは、前回記事と同じ立場です。サンプル購入はしますけど。
なにより、これ以上趣味の対象を広げると際限がなく、複数規格を抱え込むのは大変です。
(これまで何度、Nゲージやプラレール購入の誘惑と戦ってきたことか)
また、インテリアやメカ作りこみ志向がありますし横組逆組上等なので、自分にはナノの素直なというか積分的造形は合わないのわかってますし。
但し、
日本発のレイルブロックに対して、精神的応援はしていきたいです。
これが売れて売れまくって世界進出も果たして行けば、鉄道モノに冷淡なビルンドのお偉方も少しは考えてくれるかなという希望があるからです。
というか、国内ローカルでも
総合的な意味でファン層の拡大に繋がる可能性は大きいでしょう。
ライバルの存在って、消費者レベルではメリット多いんですよね。
(ナノの情景シリーズと、レゴのArchitectureを同じコーナーに並べてる実店舗は少なく無いです)
また、市場的意味でいうと、
綺麗に住み分けはできそうな気がします。
LゲージがHOゲージ的存在なら、ナノゲージはNゲージ的存在になるんじゃないでしょうか? 作りこむべき世界観が違う別のものと認識されましょう。
但し、HOゲージがNゲージによって市場が狭ばってきた歴史が日本にはあります(1970年代、高級志向しかできなくなったHO屋の自滅行為……。1985年以降、N屋さんが積極的に低価格のHO頑張るようになってやっと盛り返して今に至る……)。その意味では油断はできないのですが。
というか、その意味で精細なナノゲージと、大味前頭一体部品(……#60051)のLゲージが衝突する日本市場はちょっと憂鬱ではあるのですけども。
なんであれ、注目していきたいです。
<で、更に続報有り(ナノゲージで画像検索すると)。別記事にします>