
気分屋様から頂いた写真より。
実車についてはこちら(wikipedia)。
この形式は新型という認識でしたけど(キハ183N等に対して)、もうデビウから21年も経っているのですね。
先々代のキハ82だったら老朽廃車始まっていそうな車齢ですが、今の車両は外形・性能ともに耐久性というか寿命が長くなってる感があります(安全面の対応はさておき)。
外見面ではそののちの北海道の優等列車の方向性を固めましたね。

さて。
車体構成は気分屋氏ならではの側面タイル貼り構成+横組窓。この作りでは縦方向のラインは難しそうに見えますが、無理なく再現しています。この工法と、この種のモダンデザインの相性の良さを再確認させられましょう。また、車体裾の絞り込みはいかにも振り子車っぽいのですね。
車体裾の「隙間」はコルゲートの表現にも見え、気になりません。ここは巧い処理だと思います。
そして、裾に至るまで縦方向の塗り分けが続きます。全身が新濃灰ですから、青とライムのラインのインパクトは鮮烈! 編成組んで走ったらどれほど目立つことでしょうか?
屋上機器も凝っています。というか、複雑な形をしているんですね。
台車もエアサス表現に「この手があったか!」という感じ。カチカチヒンジにヒンジ円筒組み合わせる手法はやっぱりモダンな台車な雰囲気たっぷり。

先頭車。このキャノピーあってこそ、この題材を選ばれたとか。
この類型車では他表現も行われてはおりますけど、この表現もまたベストなものの一つでしょう。今はインテリア未考慮ですが格好良いコクピット期待したいものです。
貫通幌枠は実車でもデザイン上「逃げていない」部分だと思うのですが、そこを強調するモデリングもまた好感の持てるものでしょう。このおかげで、とても精細な感じがします。
スカートの絞り込みは美しい部分ですね。電連付ダミーカプラーもこの前面ではデザインの一部でしょうし。
完成、期待しております。