----------------------------------------
旧聞で恐縮ですが、TOM様の札幌市営地下鉄(5000系電車/さっぽろ駅)の大型ディスプレイモデルについて、製作者からも記事が上がっております。先方の記事「地下鉄展示 始まりました。 」

写真は製作者ならではの拘りのアングル。ミニフィグの配置に至るまでコンセプト含んでおりますゆえ、札幌に行くのが叶わない皆様、是非先方でご覧になって下さい。
ここは敢えて画像ではなく、文章を引用させて頂きます。
半ば札幌日常の一コマをジオラマ可したような物ですから、
行き交う人の流れは、地元で生活していることを強みとして、
作製当時の現実を反映したものとなっております。
よくよく見て頂けるとわかるのですが、
片方の線路には発車しようと車輪が一転がりした瞬間の車両とそれに伴う人の流れ、
反対側の線路には、前後して到着した車両からの乗降する人の流れなど、
デフォルメはしてありますが、概ねそれぞれの配置はきちんとした物の流れ、
時間の流れで描かれています。
あぁ、拘りが伝わってきます。
パブリックな展示がいかなるべきものであるのかを痛感させられましょう。
(勿論、「博物館的ディスプレイモデル」と、「趣味としての鉄道模型」は完全に別物ですが。JAMは飽くまで後者のための場所ってことは事実です)
何点かのカットも、それを意識したもの。
時代を保存する、という意図・コンセプトさえも感じられるのでした。
今や札幌市交通局蔵となったこの作品がいつまで形を保っているのか分かりませんが、もし数十年後も残っているとしたら、当時の車両・駅の雰囲気を再現するだけでなく、人の流れのようなものも補完するものになっているのでしょうね。
そして、レゴのパーツや造形なども、時代を保存するものになっているはずです。数十年前のレゴが時代の語り部たることは皆様もご存知でしょう……。
末永い展示を祈るものです。