山陽 2000形(妙にバリエーションの多い電車)
阪急 2000/2100/2300形。あと5200形くらいまでの標準型
国鉄 クモハ43他、スカ色の旧型国電(飯田線など)
実は、阪急は自分も計画中、旧型国電も考えてるところだったので被りがなくてよかったなぁとホッとした次第です。とはいえ、作品のクオリティと「不可能を可能にした」発想は戦慄ものですが。

詳細は先方の記事を御覧ください。CADですが、凄い力作ですので。
お座敷都市開発「湘南色プロジェクト…国鉄113系(0'番台、サロ110、サロ112)」
まず、「トレイン窓との決別」が凄い。153系とか471系とか考えるときはまず「トレイン窓ありき」でしたが、考えてみたら113系でもユニットサッシになってからの角窓車だと(現存の115系とかは全てこっちですよね)丸みのついたトレイン窓はおかしいし、そもそも欧州的・私鉄的な中子の上下仕切り位置もおかしいって話になります。
このおかげで、入手性とかカラバリに問題のありすぎる部品から決別。自由なビルドになります。
そして、側面の省略要素の無さ。4扉の103系を3扉アレンジは割と違和感がなかったのですが、3扉の113系を2扉アレンジしたら……ちょっと違う電車に見えてしまうリスクもありましょう。
この作品では、ドア、戸袋窓、そして車端部の「半分窓」まで再現しています。
戦慄すべきは先に京阪3000形でも見られた、側面の割り切り。
縦方向の窓柱をすべて横組タイルにすることで窓割を無理なく再現。無論、インテリア派からすれば「邪道」って事になりそうですが、大規模運転会などではそこまで見せる余裕も無いのは事実です。それよりは外見の美、編成の美を見せるやり方は肯定もされましょうか?
なお、京阪3000と違って、すべての窓は向こうが透けて見える作りだそうです。これは進化と云えましょう。
あと、細かい部分では中央のサロ110に見られる、トイレ窓の開状態の表現が「なるほど!」と。
床下機器も相当なコダワリを感じます。抵抗器が電車の萌え要素であるのは同感ですが(笑)、水タンクのFRP製と鉄製の作り分けなんか考えたことなかったですよ!

(とはいえ、インテリアの付けられる方向での対抗作とか考えたくもなりますが)
なお、この構造でありつつ、編成のどこかにPowerFunction機器収容する計画なのだとか……。窓下部分と床下機器を使って収める、昔のNゲージ動力ユニット的な手法くらいしか思いつきませんが。理論上は床下への2ブロック分の張り出しで済むはずですし……。正解は如何に?

サロ112が横組み避けた素直な組み方なのは、「予備の」PowerFunction機器の収容を考えてのことだとか。奥が深いです。二連下降窓のグリーン車の窓上サンバイザーは目立つので、再現は効果的ですね。というか、サロ451でやろうと思ってたのに先を越されました、悔しい(笑)。
最後に余談。
113系でも関西の1970年代末くらいの編成の再現なのですね。8両編成でサロ1両入り。沿線の街に住んでた頃「快速電車」として親しんでいたものでした。この電車での京都や大阪へのおでかけは楽しかったことを思い出します(153系の新快速/6300特急は雲の上の存在。今はそんな街も新快速/特急の停車駅ですが)。
自分にとっても懐かしい題材です。