

まず、この製品写真(既出。bricksetより)を御覧ください。
狼の前肢であったり、ゴリラの後肢の取り付け部に注目!
Φ1の「新規格」のボールジョイントで接続されています。
この「新」関節系が、どれほどにメカ系ビルドに自由度を与えるか想像するまでもないでしょう。
なお、この「新規格」は新テーマMixlesでも用いられています。

ぱっとしないロボ製品ではありますけど、熟練のメカ系ビルダーに掛かればどれほどの仕事を見せてもらえるのでしょうか? 先ず供給される色が灰色系なのもプラスになりましょうね。
さて、このボールジョイントは厳密に言えば新規格ではありません。ボールジョイントでΦ1のものは1970年代から存在する古い規格ですから。牽引車などに使われてたアレです。
先方の記事をよく確認したところ、このボール側(凸/オス)側は従来と同規格の模様。
で、今度の新発明といえるのは、受ける「凹(メス)」側。

この部品は従来の「凹(メス)」よりも、ややタイトに作ってあるようで、獣の肢やロボの脚などで角度の保持ができるようなのです。
つまり、ボールジョイントの規格を維持しつつ、全く異なる使い勝手を提供できた! ということになります。
※先方の記事には、更にいろいろな組み合わせ例が提示されています。必見!
さて、この部品の組み合わせは「関節」でもありますが、今まであり得なかった角度・ベクトルでのパーツ保持を可能にもします。その意味ではトレインビルダーやら、4幅車ビルダーにも何らかの益があるかもしれませんね。
その意味で2014年新製品「(CHIMA)Legend Beasts」と「Mixles」は要注目かも。


「Legend Beasts」は第一印象で引いた方も少なくないと思うのですが(笑)、よくよく眺めてみると「シールさえ貼らなきゃクリエイター的な動物造形をミニマムサイズにしたもの」に思えてきました。
動物や恐竜などのクリエイターは細か目の部品とりという意味では以前より重宝されてきたセットですし。
なにより、一体成型の使えねぇ動物パーツ(※)量産されるよりは、ブロック玩具としてのエリモチ、レゴとしてのエリモチは保ってると思うのです。
ライオンやゴリラ、鰐ならミニフィグ比で違和感のないサイズであって動物園的やサファリ的な使い方もありましょう。勿論、チーマから離れてロボバード・ロボウルフ的なメカを造れる可能性もある。意外と想像力・創造力を高めるんじゃないでしょうか。
※:Cityスケールの馬、牛や豚などの家畜系は別だと思いますが。あれはもっと使って欲しい……。