
12V全盛期の孤高の名作#7750(1980年)。あとが続きませんでしたが、当時なりの大動輪を採用した蒸機モデルでした。プレミアモデルとしてもインパクトありましたが、近年は最近の製品でも高騰傾向があるので、こうしたレトロレゴは落ち着いて見えるのは気のせいでしょうか……。

もう1両はアイディアブック#7777の作例で、限りなく#7750ですので4両といっても差し支えありますまい。
それにしても、再現品も含めて日本に何両あるのでしょうね……?
そんな#7750ですが、件の大動輪を「BBBホイールミドル」で代用し、黒の2×2窓も現行部品でなんとかすれば、今様のモデルを制作することは可能です。いやまぁ赤のバッファビームとか蒸機シリンダ部品も難儀といえば難儀ですが、4.5V時代を経験されている方は持っていたりするもの……のようです。

かねてより4.5V時代の製品の「PowerFunctionアップデート」をされてきた氏ならではの作品と言えましょう。このモデルも勿論PF。第1〜第2動輪の奥にちらりとモーターが見えます。電池BOXは炭水車搭載ですが、機関車本体が「自走」できるというのは、オリジナルのテンダードライブよりも小気味よいものです。
キャブ周りも稀少部品を避けたアレンジですが、足回りのアップデートのせいで違和感はありません。前面窓がトレイン窓ハーフなのは1985年以降、灰レール時代の後半的な雰囲気でもありますし。
アレンジといえば車軸配置も「1D」(2-8-0 あるいは コンソリデーション)になり、#7750には無かった先輪がありますが、バランスよく見えて好印象です。
(ただし、ドイツには#7750のような先輪なしのDテンダ機はあったと思います)
BBBミドルならではの役得はロッド。メインロッド省略でサイドロッドのみですが、これでも効果は絶大! また、メインロッドがあると悪戯に複雑に、そして車体幅が膨らむ傾向ありますので往年の4.5V/12V的な雰囲気を狙うこの作品では蛇足になりえましょう。


で、肝心のサイドロッド。こんな部品(テクニックアーム ハーフハイト 長13)あるの?<<続きを読む>>