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元画像はこちら(brickshelf)
思えば、この作品は7幅でかつ車体高さも尋常より1ブロックほど高くとった作りです。そのために
全長が50ポッチもあっても、フルスケールモデルで起こる「細長すぎる」感じがありません。
バランス感という意味で、限りなく
28−32ポッチレゴスケール的な安心感があります。
それでも、インテリア・エクステリア共に7幅ならではの「ゆとり」が多々ある。フルスケールモデルならでの全長方向のかっこ良さも同時に。合わせて台車サイズのリアルティもあります。
スケール面でも、画期的なモデルと言えましょう。
なお、記事での画像引用は極力、
インテリアカットモデルを優先しています。外見も魅力的にすぎるのですが、それ以上にインテリアを魅せた
「博物館模型」な雰囲気がたまりませんので。
サロハネ585形。A個室寝台×2 B寝台2人用×3。それに加えてシャワー室も
上層のA個室に至る階段周りが実物どおり、階段上がってから左右に別れる構造です。個室内では椅子やテーブル、時計に洗面台まで再現。
下層のB個室は、これも実物通りに通路の下にまで部屋が割り込んでる作りが再現されています。
シャワー室は通路との仕切り、そして更衣室との仕切りの二段構え。パネル使ったぎりぎりの空間構成の巧さも際立ちましょう。
外見では、窓なし部分の多さが特別車っぽい雰囲気を出しています。ますます重厚な感じ。個室の壁がチラチラ見える通路側の風情も実制作したら素敵でしょうね。
モハネ585形。B個室寝台8室とシャワー、ミニロビー。
迫っ苦しい(但し意外と乗ってみると快適な)電ソロを再現。個室ドアのほか、上層室へのはしごまで再現されています。ダミーながら?下層室にある上層室はしご部分の張り出しまであります。
ロビーは狭いながら、雰囲気ある空間。
電動車として、交流電気車として精細な屋上機器は変わりません。
外見では2パンタならではの電車的魅力。二段窓とロビー部分の窓のバランスがなかなか良好です。
ちなみに迫っ苦しいと記した電車ソロですが、管理人の乗車した印象(上層室)はなかなか良好でした。これまで内外で
乗った寝台車の中では二番目にお気に入りであると記しておきます(一番は
中国鉄道部のRW19。まぁクラシックな1等個室なんで比較はできまい)。狭いながら、必要十分な空間なんですよ。これほど細やかな配慮のある寝台車は世界にも類を見ないんじゃないでしょうか……。
それだけに、285系が広まらなかったことが残念でなりません(中国やロシアのような寝台車をガシガシ新造してる国でも、この種の構造は採用されないようです)。
サハネ585−200代。先のサハネ585との差異は、平屋部分の一人用個室が1つ少ないこと。こんな差異まで再現されている由。二人用個室(上下二段)ですが、上段への固定はしごが表現されているのがわかります。
なお、このモデルが唯一「嘘をついてる」のは、ほとんどの個室部分が片廊下式になっていること。実車は中央通路式ですから。これは7幅といえど、レゴトレイン寸法でミニフィグスケールなら必然的アレンジ。このアレンジをここまで違和感なく仕上げたことも驚かざるをえないのです。
そして、おまけが
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