多くの方が挑戦されてきた「4幅ミニフィグサイズ」のシトロエンDSの新作。ベテランせたか様の作品。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=534860 プロトタイプは初期型。
完璧なプロファイル! というおなじみの評をしたくなる誘惑。
ロングノーズと2シータの両立が図られ、
側面のツライチも特徴。後述する「近作」の特徴をすべて取り入れ、かつ車体そのものを後方に向かって下げるという独自のアイディアと解釈。実車は後方に向かって絞られた形状ですから、この表現もまた納得です。
フロントは「垂れポッチ」でヘッドライトを取り付け。ウェッジプレートのバンパーも無理がなく、すっきりしています。
キャビンは4ドア・2シーター。この車のあるべきスペックを無理せず表現。かと言ってオーバーサイズではありません。
また、車体底面は4×4プレート2枚という素直さ。トリッキーな手法を避けての低車高化に成功されていましょう。
後輪の位置は適切。オーバーハングの短さもDSの特徴ですがそこも抑えられています。
リアスカート部分をフラッシュサーフェス化するためのナロートレッドの後輪ですが、テクニックの長3シャフトと1×1ビーム(穴あきブロック)、ハーフブッシュというスタンダードな表現です。
完璧でありつつ、細部は
素直な表現の積み重ねという印象を受けました。フロントの
垂れポッチ(%42446)以外は入手やカラバリの面での問題も少なそうです。
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ところで「4幅ミニフィグサイズ」のシトロエンDSって一体何バージョン造られてきたのでしょうか?
はくしゃく氏作
Cran氏(イギリス?)作
Mugen氏作
鈴木氏作。後期型作例は珍しい。

最後に
拙作。<註:思い出せる限り記したので、漏れあったら教えて下さい>
長くなりそうなので個別論評は控えますが、
それぞれに一長があります。でも、すべてDSに見えるのですね。表現や解釈の違いは、それこそ、トレインの「ショートスケール/フルスケール」とか「6幅・7幅・8幅」みたいなものでしょうか。いや、作家性というべきか?
あと、一見省略や無理のある造形でも、
特殊パーツを避けて量産性(カラバリなど)上げる意志があったりもするわけですね……古くなってきた拙作への言い訳でもありますが(苦笑)。実は皆様の作品見て、拙作も直したい誘惑に難度も駆られてきたのですが、諸々の理由で未だに踏み切れないのです。
最後に蛇足。
作品の
殆どが「日本製」なのも興味深いです。4幅フィグ乗りに拘るのって日本のローカル文化なのかしら……?