PowerFunctionの無かった時代ですから操作は出来ないものでしたが、可能性を感じた作品でした。
その、トラックシステムはこんなの。
2002-2003年頃に供給されていたRacers用の道路セットで、走行するのはバッテリー充電された車でした。この種の自動車玩具は古典的なものでマテルの「シズラー」が知られるところです(1969-72年頃)。
当然、レゴ的には黒歴史(笑)。日本では未販売。クリブリ入荷さえありませんでした。今にして思えば。バッテリーの劣化どうするの? と突っ込みたいところです。但し、このコース上をPFの電車などを走らせる分には問題はありません。
この種のプロジェクト、今はどうなってるのかと思ったら、後継者がおりました!
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=491939
kvp様は先にE231系や115系などの日本形作例で紹介させていただいた、ハンガリーの方です。
モデルは明らかに「ゆりかもめ」でしょう。というか、この種のAGTは(ほぼ)日本独自のものなのですね。この種の中量輸送機関、日本以外だとLRT(路面電車の新設)になることが普通のようです。システムとしてどちらが優れているかは評価割れるところですが……まぁ政治的な話はやめときましょう(個人的にはLRTびいきなので日本の交通政策は愚痴しか出てきません)。
テストモデルはPFのリモコン対応で走るもの。
誘導装置(実物や、或いはミニ四駆のローラーのような水平車輪)などはなく、道路側面に直に導かれるシンプルなメカです。
但し、タイヤの前後はアームの張り出しがあり、ここが「誘導輪」がわりになっていると思われます。注目すべきは2軸車ながらタイヤが首振りすることで、これによってカーブをクリアして、かつタイヤそのものではなく、アーム張り出しの部分が道路側面に接触するようにしていることでしょうか。
走行動画を観る限り問題はなさそうで、技術的には「あともう少し完成」に見えます。
で、気になる導入コストはトラックシステムの入手に尽きるわけですが、例によって曲線はそれほど高価ではないようですね(笑)。
そんなわけでレゴの都市交通として、往年のレゴモノレールシステム(1987−1994)やら「ひだか式」に対抗しうる可能性はありましょうか(少なくとも前者よりは安上がりです)。
趣味的には、神戸のポートライナーや大阪ニュートラムの初期のもの(1980年頃導入)は趣味的にも「いい味」を出してるかも知れませんしね。モデル車種は意外と多そうです。